第11話

10話
627
2021/06/28 10:52
大神優
大神優
実話はさ………
大神優
大神優
俺、転校する
あなた

えっ……。

大神優
大神優
学級委員も一人で頑張れよー
戸惑って何も言えない私に大神は言葉を続けた
大神優
大神優
あっちの学校の編入試験…大丈夫かなぁw
大神優
大神優
後3ヶ月か
あなた

嫌だよ

あなた

なんで転校なんてするの?

大神優
大神優
お母さんが病気で…治療の為に家族で引っ越しする事になったんだ
あなた

なら、大神だけ残れば良いじゃん

大神優
大神優
でも、やっぱり家族……お母さんが心配だから
あなた

嫌だ嫌だ

あなた

なんで……

大神優
大神優
俺だって、残りたいよ
大神優
大神優
こっちにいたい
大神優
大神優
だけど、仕方ないから
あなた

一人で残れば良いじゃん?

大神優
大神優
………
あなた

なんなら知り合いとか?

大神優
大神優
………
あなた

私の家でもいいよ

大神優
大神優
……
大神優
大神優
俺もこっちにいたいよ、
大神優
大神優
俺がいなくなった時の七海が心配だし…
あなた

ドユコト?

大神優
大神優
対人関係とか?
その言葉を聞いてびちゃびちゃだった上履きを思い出す
あなた

でも…月島がいるし

私がこう行った時、大神が顔をくもらせたのが見えた
大神優
大神優
そっか
顔をくもらせた矢先、少しホッとする大神
大神優
大神優
七海が心配な分、母さんも心配なんだ
大神優
大神優
それに妹とか?弟とか
あなた

そう…なんだ

やっぱり、彼は優しいんだ。
人の心配ばっかりして。
自分だって、ここにいたいはずなのに
水野さんを庇った理由はわからないけど
屋上まで見つけに来てくれたり
私の心配をしてくれる。
そんな人がいなくなるなんて……
心に穴が空きそうだ
月島も、いなくなったら寂しいけど、大神が居なくなる。その寂しさの穴は月島じゃ埋まらない。
考えれば考えるほど、悲しくなってきて
次第に涙が出てきた
あなた

ありがと、私の心配してくれて

大神優
大神優
うん………
大神優
大神優
後さ、水野の事も…あんま悪く思わないでほしい
あなた

え、なんで…

あなた

ッ………大神は、なんで水野さんの事を必死で庇う…の?

私は気になったから聞いた
なんでそんな水野さんを庇うのか………
返ってきた返事は意外なものだった……

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