- 数日後
コンコンッ
あなた:…!はーい!
治:起きとったか
あなた:治くん…!部活お疲れ様( 微笑んで )
治:おん,ありがとう( 微笑んで )
あなた:ごめんね毎日来てもらっちゃって……
治:ええねん。俺が勝手に来とるだけやから
あなた:……ありがとう( 微笑んで )
治:体調は?
あなた:もうだいぶいいよ!もう少しで退院できるって!
治:そか,よかったわ……ツム不調すぎて困ってんねん
あなた:そうなの?また角名くん大変だね( 笑って )
治:……勿論俺も毎日角名に言われとるけどな
あなた:へ?
治:俺やってずーっと不調や
あなた:…それ堂々と言うことじゃないよ治くん
治:ええねん
( あなたの手を握り )
あなた:へ?
治:こういった方があなたもはよ元気にならなって思うやろ?
あなた:……その通りです( 笑って )
治:寒なってきたから温かくせんとな。薄着したらあかんで
あなた:……( クスッと笑って )
治:?なした?
あなた:ううん。ちょっと前に結々達と話したこと思い出しちゃって……( 笑って )
治:?何話したん?
あなた:寒くなったら発作起こしやすいらしいから怖いなって話してたら,みんなが『 治くんいつも以上に心配するね 』って言い始めてまさにその冷やさないようにで念押ししてくんじゃない?話してたの( 笑って )
治:当たり前やろ?大好きな彼女なんやから( 微笑んで )
あなた:……?治くん……
治:?なした?
あなた:……寝不足……?クマできてる……
治:おん……勉強もせなあかんからな
あなた:え?
治:医者になる為に……あなたを助ける為に勉強しとる
あなた:……!そんな…部活もやって病院にも来て家では勉強してるの…?
治:おん。でもあなたが気にする事は何も無いで?俺が好きでやっとるんやから
あなた:………( 眉を下げて )
治:……あなた?
あなた:……!な,何でもない……
治:……?そか?ほな,また明日な
( 額にキスすれば微笑んで退室し )
あなた:………
( 治が出て行った扉を見詰めて )
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!