治:………え………?
あなた:………別れてほしいの
治:……何でや?
あなた:……治くんと一緒に居たくない
治:え……?
あなた:……一緒にいてもつまらないの
治:……!
あなた:……というか……一緒にいて辛い
治:え………?
あなた:………あたし………
彩華:もう,治くんのこと好きじゃないの
治:ッ……!
あなた:……だから……別れてください
治:……嫌や……
あなた:え………?
治:ッ……そんな簡単に 分かった なんて言えるわけないやろ…!?
あなた:ッ……もうやめて……!!!!
治:ッ……あなた………?
あなた:ッ…いいの……?発作……起こるかもよ……?
治:ッ………!!
あなた:……もう関わらないで
治:え………?
あなた:……ッもう必要以上に関わらないで……!!
治:ッ………!!
………わかった
あなた:………!
治:……辛い思いさせてもうて……ごめんな
( 寂しそうに微笑めば背を向け歩き出し )
あなた:ッ………
( 治の姿が見えなくなればペタンと座り込み )
( 『 あなた……演技上手いね……! 』 )
あなた:ッ…………( ポロポロ涙を流して )
- 最後だけ
悪いシンデレラを演じたこと
許してください
あなた:ッ……治くん………
『 大好きだよ 』
- 舞い落ちる雪の中で
あたしは息を引き取った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。