第3話

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2020/05/19 06:00














治:………え………?



侑:……長く生きられるかわからないって……どういうことですか



医者:……あなたさんの心臓の機能がかなり低下している



兄:え……?



医者:……恐らくここ最近で始まったことではない



兄:……?



治:………あ………



( 合宿中に栄養失調と判断されたが呼吸困難で倒れたこと,東京で急に意識が無くなり倒れたことを思い出し )



医者:……原因は恐らく遺伝によるものであるかと思われる



侑:?遺伝………?



医者:……身近に同じような病気で亡くなった方はいないかい?



兄:……父親が……



双子:……!



( 『 お父さんは小さい頃に病気で死んじゃったんだ 』 )



兄:……心臓の機能低下で……俺達が小さい時に……亡くなりました……



医者:……特別な治療法が無い



治:え……!?



医者:………あなたさんは今……いつ心臓が止まってもおかしくはない



治:ッ………!!



医者:……まぁ……後1年くらいは日常生活に支障は無いと思われる。心臓がいつ止まるかわからないということは除いてね



侑:ッ………



医者:……恐らく後1年はもつとは思うが………正直わからない



兄:そん……な………



医者:……残念だが……気休めの薬治療と……発作が起きないようにするしか今は方法が無い



治:発作……?



医者:まさしく今日あなたさんが起こしたのが発作だ



治:……!



医者:急に呼吸困難が起きたり心臓に違和感が起きるとああやって発作を起こす……これはきっとこれから頻繁に起こると思う



侑:……発作を抑える為には?



医者:抑える方法は正直言って無い。しかし……彼女の場合,体調を崩したり……感情的になった場合には発作が起こりやすくなる



兄:……!



医者:……成る可くその状況を作り出さないことが1番の予防になる



治:ッ………



医者:……辛いかもしれんが……きっと1番辛いのはあなたさん自身だろう



治:……!



医者:……発作の事を考えると病院( ココ )で入院生活を送った方が安心ではあるが……それは本人の判断に任せるよ



侑:………



医者:……失礼する( 退室し )































- なぁ神様































アンタは何で






























そんな意地悪なん






























何で






























俺の大切なものを奪おうとするん






























何で






























病気にかかるのが






























俺やないん

























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病気は作り出しておりますので
こんな病気無いという概念は捨てて読んでください。
( 白血病と悩みました )








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