- 翌朝
治:ん………って……え?
( 目を覚ませば隣で寝るあなたに驚いて )
あなた:スー………
( 治の腕の中で気持ちよさそうに眠っていて )
治:……夢か?
( あなたのことを抱き締めて )
あなた:んぅ………
治:……夢やない……
侑:当たり前やろが
治:……!起きてたん
侑:お前がでかい声で独り言言うてるからや
治:……何であなたがここにおるん?
侑:ん?お前が熱で倒れて心配したからやない?
治:………!なぁツム
侑:手は出してへん
治:まだ何も言うてへん
侑:……出せる身体やないやろが
治:……出せる身体やったら出してたんかいな
侑:わからん( 笑って )
治:………
侑:ほんまに何もしてへんよ。俺が風呂行ってる間になんか知らんけどもうその状態やったもん
治:え?
侑:俺の隣で寝かせよう思っとったんやけどなぁ。まぁあなたが自分から入るとは考えにくいしお前が寝惚けてあなたを隣に寝かせたんやないの?
治:……そうかもしれん
あなた:……ん……?( 薄らと目を開けて )
治:……はよ,あなた( 微笑んで )
あなた:……治くん……?
治:おん,せやで( 微笑んで )
あなた:……おはよ……( 柔らかく微笑んで )
治:心配かけてしもてごめんなぁ
あなた:……ううん( 眉を下げて微笑んで )
治:看病ありがとな( 額にキスして )
侑:俺もいるんやけどー?
治:ツムもちゅーしてほしいん?
侑:はぁ!?お前のちゅーなんか要らんわ!
治:あなたのちゅーはやらんけどな
あなた:…もう大丈夫そう?
治:おん,平気やで。学校行ける( 微笑んで )
あなた:……よかった( 微笑んで )
侑:なぁなぁあなたの飯食いたい
治:我儘言うなや
侑:俺は昨日の夜もあなたの飯食ったけどなぁ!
治:……あなた,食いたい
あなた:うん,わかった!作ってくるね!( 起き上がって )
治:ちょ,え…!?なんやそのカッコ…!
あなた:え……?あ,侑くんが…治くんの服貸してくれたの( 微笑んで )
治:ッ……!
あなた:……やっぱり借りたらまずかったかな……?
治:そんなことあらへん!
あなた:え?
治:……寧ろまた着て欲しい
あなた:え!?
侑:馬鹿なこと言うてへんではよあなた行かせてやりぃ
治:うるさいわ嫉妬すんなや
侑:はぁ!?嫉妬くらいするわ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!