祐希side
電車に揺られて早60分
俺はずっと外の景色を眺めていた。
懐かしい町が見えてきた。
もし、あなたに会うことが出来たら
あなたのことが
今でもずっと大好きなんだよ
って自分の気持ちを伝えるんだ
当然、あなたにだって大切に思う人はいるだろう。
だったら
当たって砕けろ。俺。
そして
約束の場所に着いた。
ここまだ残っていたんだ
花畑の真ん中に
1人の女性が立っていた。
春らしいワンピースを着た
同い年くらいの女性
春の始まりを告げる風が
女性の長い髪をなびかせた。
その女性は
あなただった。
彼女はこちらの視線に気づいたのか
あなたはこちらに振り向いて
と一言
短くてごめんなさい🙇♂️🙇♂️🙇♂️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。