第3話

僕の方だ
24
2018/06/18 20:28
引っ越しをしました。
といっても、いつものぼろアパートの部屋より、一間多い一階の部屋に移っただけですが。

沙夜がシャボン玉をしている。

沙夜)「見た?瞬くん。今の大きかったでしょ?」

瞬)「うん」

大家さん)「そろそろ片付いたかね?」

瞬)「大家さん!、はい。部屋を変えていただいた上に引っ越しそばまで作ってもらってしまって、ありがとうございます。」

大家さん)「いやいや、ばーさんがいたらもう少し上手く出来たんだがね。」

瞬)「あれ?奥さんお出掛けですか?」

大家さん)「先週からちょっと病院でね。もう年だからねぇ」笑

沙夜)「おじーちゃん犬の散歩?」

大家さん)「うん、沙夜ちゃんも行くかい?」

沙夜)「ほんと!?瞬くん!行ってきてもいい?」

瞬)「うん、気をつけて」

二人が犬の散歩へ行く

瞬)(さてと...、片付けも終わったし、洗濯物もしたし、、、)

瞬)(...何しよう....?)

とりあえずビールを開けた

瞬)(あ…ー暇だ...。一人の時間なんて、ホントに久しぶりだな~。)

瞬)「..いつも何してたっけ?)

テレビをつける

アニメが流れた。機関車のアニメだ。

瞬)「あ!見てみて、沙夜ちゃん!沙夜ちゃんが好きなアニメ、やってるよ!!!」

シーーーーン

瞬)「.....あ、そ、そっか、居ないんだっけ..;(苦笑い)」

フー、とため息が漏れる

瞬)(なにをやってんだ、僕は...)

瞬)(ついこの間まで何でもない時間の方が多かったのに)

瞬)(今ではこんな時間になんだか物足りなさを感じるな...)

ゴロン、と横になって、少しの間寝た。
5分もせず、また起きた。

瞬)「おっそいな~。沙夜ちゃん...。」

瞬)(しかし、一人だと、何もやる気が起こらない...)

遠くから「瞬くーん!」と、かすかだが、沙夜の声が聞こえた。

瞬は、縁側が跳んででた。

瞬)「沙夜ちゃん!お帰り」

沙夜)「ただいま、ねぇ、大丈夫?何かあったの?」

瞬)「い、、、いや、沙夜ちゃんがかえって来たのが嬉しくて..」

沙夜)「フフ!はい!これ、おみやげで~す」

右手につまれたタンポポを渡す

瞬)「ありがとう。そろそろ暗くなって来るね。中に入ろうか。」

手を繋ぐ。


瞬)(やはり、支えられてるのは

僕の方なんだろうな...)

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