第22話

特別な人に....NO.2
26
2018/07/01 08:52
〔沙夜とキヨ〕

二人はハンバーグを作って、瞬を待っていた

キヨ)「遅いわね瞬さん...
どうしたのかしらねぇ」

沙夜)「......」




PURURURURURURU [電話がなる]

キヨ)「はい、塚本(マキの名字)でございます...て、あら!瞬さん」

沙夜)「!!」

キヨ)「どうなさったのか心配していたところだったのよ....」




キヨ)「.......えっ?いなくなった?

まさか...アンナちゃんが...?」














キヨ)「…―――は?違う?
いなくなったのはアンナちゃんのお父様?」

沙夜)「......?」




[瞬達]

電話が終わった瞬。携帯を直す

瞬)「.....フゥ」

向こうから走ってくるシロー

シロー)「ハァハァハァ...
駅前の喫煙所にはいなかった...」

アンナ)「そっか...
もぅ、どこに行ったんだろう...
ごめん...
あたしが隠し通していればこんなことにならなかったのに...」

泣き止んだ赤い目のアンナを見たシロー。
ケロッとした顔でいる

シロー)「.....俺は聞けて良かったけど...」

アンナ)「何がいいのよ!
父さん怒らせちゃうし、シローだって本当は困ってるんでしょ!」

頭の上にはてなが見えるほど「え?」
という顔を見せたシロー

シロー)「え....困ってないよ
多少狼狽(ろうばい)はしてるけど...」

アンナ)「困らないわけないでしょ!
人生左右される大問題起こってるのに...!

シロー)「......................?
困ってない」

アンナ)「ウソ!!」



そのようすを見ていた瞬

瞬)「......ハハハ
羨ましいなぁ...」

アンナ)「え?」

瞬)「あ、す、すみません
いやぁ、その...」

瞬)「お二人を見ていたら..
も...もしも僕が高校生の時子供のことを知っていたら、こんな風だったのかなぁって...」

瞬は頭をボリボリとかいた

瞬)「隠しておく事も、相手を思いやってしたことだから..間違いではないと思うんですが...
話し合って選択肢が増えるのも
悪くないんじゃないかなぁって....」

アンナ)「そのぶん、問題も増えてるんですけど...!」

瞬)「ま...まぁそうですよね...

でも...


選択肢がもらえないのも...



また、辛いものですよ.......」

悲しそうに地面を見つめながら言う

アンナ)「....」

瞬)「折角バレてしまったんだから、この際、皆を頼ってみてはどうですか?
シロー君ももちろんそうですが、
特にご家族に........」

アンナは、それを聞いていくと共に、顔色も曇っていった

アンナ)「...でも、


もう遅いかも....」



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