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第7話

オレンジ
「美桜〜!こっち手伝って〜」

「うん!ちょっと待ってて!」


文化祭の準備もいよいよ終盤にかかってきた。

私たちのクラスはメイド喫茶に決まった。

私は委員で忙しく、当日はあまりクラスを手伝えないから準備で取り返す。

「張り切ってるね。」

作業をしてると宮野くんが隣にくる。

「何かを皆で頑張ってするの私好きなんだ」


せっかくクラスの皆、頑張ってるんだし最高のものにしたい。

「そっか…美桜のそういうとこ好きだよ」

「ありがとう!」


私は気づかなかった。

いや、気付こうとしなかったんだ。

宮野くんの気持ちに。


「美桜。それ俺がやる」

「わっ!…って賀川さん?」

「何だよその呼び方。秀でいい」

この人、何か強引だけど嫌な感じしない。

それに…秀を目の前にすると…胸がドキドキしてチクチクする。


「これ、あっちだろ?」

「う、うん!ありがとう!」


なんだろうこの気持ち…

私は胸に手を当てて考える。

だけどその答えは一向に見つからない。


「何ボサッとしてんだ行くぞ」

だけど…私、秀と居たいって。
心がそう叫んでる。


「うん!」


「どうしていつも美桜はアイツを選ぶんだ…」

そんな悲痛な声をあげている人が居るとは知らずに。



「「かんぱーいっっ!」」


遂に明日は文化祭当日。

今まで頑張ってきた成果、皆に見てもらいたい


今日は準備を頑張ってきた皆に、予算が余ったから小さなパーティーをすることにした。

皆それぞれいい笑顔だし、明日がとても楽しみ。


「ねぇ綾ちゃん。秀がどこにいるか知ってる?」

私がそう聞くと嫌そうな顔をする綾ちゃん。

「まったく美桜は…あんなことされたのにまだ賀川のこと…」


なんて1人でブツブツ呟いている


「屋上に行ってるの見かけたよ」

「ありがとう!ちょっと行ってくる!」


理由なんて無いのかもしれない。

ただ本能が…心が秀に会いたがってる。

それに、私は何かを思い出しかけている。


「秀っ!」

「なんだ…美桜か」


赤く染まる空をどこか寂しそうに見つめてる秀

いつも笑顔な秀もこんな顔するんだ。


「明日!」

「ん?」

「明日、話したいことがある。後夜祭、俺に時間をくれないか?」


その時秀の顔が赤かったのは夕焼けのせいなのかな?