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第1話

黒王子と白王子

「だよね〜ウケる〜」

「やっぱ秀は面白いね〜。ウチら付き合わない?」


嫌でも耳に入ってくるそんな会話。


「えーどうしようかな?」


少し低めの声が特に目立って耳に入ってくる。


ズキズキ…

痛い…胸がすごく痛む。


ガタッ。

私が荷物を持って立ち上がると彼女達は私を見る。


「あんな地味な子なんて相手にしない方がいいよ〜?」


そう。

彼女の言う通り、私は地味だ。


彼女のように髪の毛を可愛くしているわけでもなく、ただのストレート。

メイクをバッチリ決めているわけでもなく
少し色の付いたリップを塗るくらい。


私は彼… 賀川 秀のその後の言葉を聞くのが怖くて教室を出た。


「やっぱ彼氏にするなら賀川くんでしょ!」

「あんなにカッコイイ人見たことないもん」


学校の女子の話題は大抵、ファッション誌の話かドラマの話か秀くんの話。

私は…こう見えて秀くんと付き合ってたりする


あの日、入学してから暫くが経ったある日
秀くんに片想いをしていた私は彼に告白をされた。

最初こそ罰ゲームか何かかと思ってたんだけど
どうやら違ったみたい。


晴れて私たちは付き合うことになったけど
距離が縮まることはなかった。

最初の方は一緒に帰っていたこの通学路だって
今じゃ1人きり。


秀くんは女の子に人気。
よく、女の子に囲まれている。

だけど秀くんはまんざらでもない様子。


きっと秀くんの彼女になれたって浮かれてたのは私だけなんだ。


" 寂しい "


だけど…もうどうすることもできない。

ズルズルとこんな気持ち嫌だし…


明日、この関係を私の中で正式に終わらせようと思う。



「…う…美桜っ!」

「わわっ!宮野くん?」


後から私の名前を呼んだのは同じクラスの
宮野 夜斗くん。

秀くんとは正反対の感じの男の子。


宮野くんも学校の女の子達から人気。

秀くんは黒王子と呼ばれ、宮野くんは白王子と呼ばれている。


理由は分からないけど…


最近、良く宮野くんは私に話をかけてくれる

私と話したって何も面白くないのに。


私はそんなことを思いながらも、宮野くんと
通学路を歩く。