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第6話

秀side
『え…あの…すみません。誰ですか?』


俺はあの時の美桜の言葉がいつまでも頭から離れない。

俺は美桜の彼氏だった。

あの日、美桜に別れを告げられるまでは…


俺は美桜の気を引くために女遊びを始めた。

だけど美桜は何も言わないし気にしていないようだった。

それがとても悔しくて苦しかった。

美桜のことが大好きで大切で…
だけど俺は取り返しのないことをしてしまっていた。

屋上から美桜と宮野が一緒に校門を出る姿を見て心を痛める。


なんだよ…結局俺は間違っていたのか…


俺は思い返す。

美桜に恋をしたあの日のことを



体育祭の日、かったるい体にムチを打ち競技に出ていた。


「ま、待ってよ綾ちゃん!」


俺には自然に目で追ってしまう女が居た。

それが古川 美桜

美桜は他の女とは違って俺に興味が無い。
この学校の大抵の女は俺に言い寄ってくる。

だけど美桜は1度も俺に話しかけて来るどころか目を合わせたことすらない。

その時から他の女と少し違う美桜を気にしていた。


運営なのか何だか知らないが美桜はテントの中で作業をしていた。

だけど俺は気づいた。

そのテント、上手く建てられていない。

俺の考えは的中し、崩れるテント。

中には美桜が居る。俺は走って行く


「いってぇ…」


崩れ落ちたテント。その中に居る私たち。

「だ、大丈夫ですか!?」

結局美桜を庇うことができなかった。

美桜の右腕には赤く滲む血。


「ち、血がでてるじゃないですか!は、早く保健室に」


俺も怪我をしていた。

だけど美桜。こいつは自分のことより他人の怪我のことを心配する。


「早く立ってください!え…まさか歩けないとか…?せ、背中に乗ってください!」

「ククククッ…お前に俺が背負えるかよ。大丈夫だこんな怪我」


思わず俺は笑っていた。

こんなに腹の底から笑えたのは久しぶりかもな


「おい!大丈夫か!」


それから先生達が駆けつけて一段落ついた。

けど俺は何故か美桜に連れられて保健室に来ていた。


「これでよし!」

いいと言ったのに手当をする美桜。


その姿を見てるととてつもなく愛おしく感じた。

その時気づいた。俺は美桜が好きだと。



そんなことを思い返して俺は決心する。

「美桜。お前の記憶取り戻してやるよ」