-ユンギside-
今日新しく専属医師としてやって来た子がいる
俺たちのことはあまり知らないらしく、
無口とまでは言わないが大人しそうな子だなっていうのが
最初の印象だった
あと、どことなく俺と同じような気がした
正確に言えば昔の俺?
まぁ、今と変わりないと言えばそこまでだがㅎㅎㅎ
んー、なんていうか
人を信じるのが怖い
何を信じればいいのか、誰に頼ればいいのか分からない
そんな感じが彼女から感じ取った気がした。
だから何となく一人でいるよりも誰かと一緒にいた方が
彼女の為にもいいと思い、医務室に来た
俺自身メンバーが居てくれたからここまで変われた
だからこそ彼女にも、もし俺と同じような事だったら
絶対に変われる。そう思った
その為にも、少しずつ距離を詰めていくのがいいだろ?
正直に言えば仲良くなりたいってのも半分あるけどㅎ
少しでもその症状が改善するなら、いくらでも力になりたい
彼女を見て何故かそう思った。
-ユンギside END-
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!