…
ザーーー…
彼が体を洗ってあげると言うからシャワーを浴びに来たけど…
サンタを脱がすと私の全身にキスしてくる。
つけっぱなしのシャワーのおかげで暑すぎるぐらい。
いや、熱いのはきっと彼のキスのせい。
そう言いながらも、内腿の敏感なところにキスしてくる。
弱いって、だって普段こんなところ触られないし当たり前だよね?
彼は立ち上がると、唇にキスしてきた。
…
指差されて自分の体を見ると…
いつの間にか数えきれないほどのキスマークが付いていた。
シャワーの湯気がモクモクしていて見えてなかった。
そう言って笑う彼は、確信犯。
彼の肺活量の問題?
時間が経つにつれて、どんどん赤くなってくるキスマーク。
頭おかしいやつだと思われて誰も近付かないと思うんですが。
へその下についたキスマークをなぞりながら彼はご満悦。
まずい。
また失言をしてしまった。
そんな誤魔化しも彼には通用しない。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。