すでに3回戦終えたっていうのに、ベッドの上で彼は私にジリジリ近づいてくる。
彼は急に心配そうな顔をする。
そんな彼を見たら断れない。
彼は一瞬で笑顔になると、私を抱き上げた。
…
…
着いた先はキッチン。
彼は私を調理台に座らせる。
ずっとサンタを着せられたままの私を彼は見つめてくる。
何だか…
嫌な予感がする。
そう言って冷蔵庫を開けてる。
気付きましたよ。
彼が何をしようとしてるのか。
そういう彼の手にはホイップ済みで売られてるクリームのボトル。
私うまく笑えてる?
というか、これって休憩なの?
ボトルの蓋を外してポイっと投げると、私に向けてくる。
何を納得したのか、頷きながら私の首にクリームを付けてきた。
彼の手が私の腰をしっかり押さえてるから、動きたくても動けない。
そして、首を舐められる。
恥ずかしすぎて心臓止まりそうなんですけど。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。