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第19話

零の告白

零くんは、想太の言っていることに対して怒っていて、会いに行って以来連絡を絶っていた。


でも、その一ヶ月後。


本当に想太が亡くなったことを知り、血の気の引く思いをしたという。
河端 零
河端 零
大事な友達だったのに、想太の言っていることを、俺は信じてやれなかった……
永沢 胡桃
永沢 胡桃
零くん……

零くんは、頭をぐしゃぐしゃと掻いて、悲痛な声を上げる。


情報を一気に飲み込めず、私はただただ放心していた。


想太が私を振ったのは、三人それぞれのためを思ってのこと――それだけはかろうじて理解できた。
河端 零
河端 零
想太が胡桃を振った時も、散々理由は聞いたよ。
でも、教えてくれなかった。
腹が立ったし、何度も責めたけど……想太はそれも受け入れてた
永沢 胡桃
永沢 胡桃
……うん

その後、零くんは私を気遣って、塾でもよく声を掛けてくれていた。


でも私は、零くんを見ると想太を思い出して辛かった。


そこから少しずつ、二人とは疎遠になって、高校を卒業したら連絡すらもとらなくなった。


それも、想太の見ていた未来の通りだったのだろう。
河端 零
河端 零
俺も、胡桃に惚れてた。
想太のために黙っていようって決めたし……二人が別れてからも、ずっと告白したかったけど、どうにか耐えた
永沢 胡桃
永沢 胡桃
…………
河端 零
河端 零
でも、勇気が出なかった。
あんなひどい奴から、胡桃を奪い取ってやろうって思ったこともあるけど、俺はただのヘタレだった。
胡桃を幸せになんて、俺にできるわけがない……

零くんが涙ぐむ。


震える声で本心を伝えてくれているのが分かって、私まで感極まってしまった。
永沢 胡桃
永沢 胡桃
そんなことないよ……。
零くんがいなかったら、私すぐにだめになってたと思う。
だから……ありがとう
河端 零
河端 零
……胡桃

二人して泣きながら、想太を思い出す。


――散々、私たちの心をかき乱していった、張本人を。
河端 零
河端 零
まだ、言ってないことがある
永沢 胡桃
永沢 胡桃
え……?
河端 零
河端 零
メッセージについてだ

零くんは最初の匿名メッセージを送った後、後ろめたさからすぐにアカウントを消したことを教えてくれた。


私が怖がらないかと、ドキドキしていたとのこと。


大事な親友を悪者にすることなどできないと考え直し、二通目以降は自分なりのメッセージに変えていたらしいのだ。


【最終話につづく】