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第17話

送信者の正体

次の週末。


あれ以来、匿名のメッセージは送られてこなくなった。


なぜなら、メッセージを送っていたであろう張本人を、私が呼び出したから。



***



私はもう一度、地元へと戻った。


心配する両親をよそに、私はあの公園へと向かう。


塾の帰り、私と想太と零くんの三人で過ごしていた場所だ。


そこには、零くんが神妙な面持ちで待っていた。


彼は気まずそうに頭をく。
河端 零
河端 零
どうして、俺だって分かったの? 演技が下手だった?

あのメッセージは全て、零くんによって送られたもの。


それを私が確信したことは、彼も察しているようだ。


私は曖昧あいまいに笑って首を横に振った。
永沢 胡桃
永沢 胡桃
『心から愛していた』なんて……そんなの、零くん以外の人が書けるわけないよ
河端 零
河端 零
……さすが、胡桃だ

ずっと想太の近くにいて、彼を知っている零くんだからこそ、落ち込む私を慰めようとして、あんなメッセージを書いたのだ。


だが、最初のメッセージだけは、想太が悪者であるとアピールしようとしているようにも思える。


零くんが、想太をおとしめるような表現をするはずがない。


それだけは辻褄つじつまが合わず、疑問だった。
永沢 胡桃
永沢 胡桃
でも、最初の『罪深い人間だ』っていうのだけ、まだよく分からないの
河端 零
河端 零
ああ。
あれは、想太本人から送るように頼まれたものだから
永沢 胡桃
永沢 胡桃
えっ?
河端 零
河端 零
自分が死んだら、タイミングを見て、胡桃に送って欲しいって。
他にも頼まれていた文面があるけど……それは送ってない

零くんの口から、信じられない言葉が出てきた。
永沢 胡桃
永沢 胡桃
(い、意味が分からない……!)

自分が死んだ後に送るように、なんて――まるで本当に死ぬことを予見していたような言い方だ。


私が唖然あぜんとしていると、零くんは自分のスマホを取り出して、とある画面を私に見せてきた。


その画面には、『僕の唯一無二の親友、零へ』という件名のメールが表示されていた。


想太から、零くんに送られたものだ。


日付は、想太が亡くなる約一ヶ月前――。

【第18話につづく】