〜次の日の朝の昇降口〜
〜教室〜
和くんもこれでなにも言われないのなら、恋なんか叶わなくてもいいと、私は思った
〜昼休み〜
(和くんsideになります!)
俺の机には弁当とメモが置いてあった
メモには
《弁当どうぞ、今日は焼きそばだよ。
あなたより》
と書いてあった
そして、俺は焼きそばを食べた
〜昼休み〜
(あなたside)
〜放課後(ミーティング室)
〜その頃の和くん〜
(和くんside)
〜ミーティング室〜
あなたの体は全身アザだらけだった
〜小学3年生〜
私は、和くんの親と一緒にショッピングモールに来ていた
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その瞬間、私の心も粉々になって、どうでもよくなった
2人は、ミーティング室から出ていった
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私は目が覚めると和くんの部屋にいた
和くんの手にはスノードームが…
そっぽを向いて言った和くんだったけど、耳が赤くて照れているのがわかって少し嬉しい夏のはじまりだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!