第2話

寂しさ
1,067
2019/01/23 09:07
佐野玲於
こんな夜に女の子一人で帰らせるやついる?



ドキッ





私って単純。













ただ、会社の人気の先輩に腕を掴まれた「だけ」なのに。



























佐野玲於
送ってく。
あなた

…ありがとう

あなた

ございます。

タクシーに揺られて30分。










私のマンションの近くまで来ているというのに。


















佐野先輩は黙ったまま。

私から話しかける事もできなくて。












そんなこと考えているうちに私のマンションに着いてしまった。



佐野先輩はタクシー代までも払ってくれて。
佐野玲於
じゃっ。
あなた

あっ。

佐野玲於
ん?
あなた

今日は本当にありがとうございました。

佐野玲於
こちらこそ。
佐野玲於
あと…
あなた

あと…?

佐野玲於
ごめん、やっぱなんでもねーわ。
佐野玲於
おやすみ
あなた

おやすみなさい。


























佐野先輩の言おうとしてたこと


























気になって眠れなかった。
____翌日____
佐野先輩ちゃんと寝れたのかなー。









なんて考えながら、出勤した。
佐野玲於
おはよ。
あなた

おはようございます

佐野玲於
今日9時から向こうの会社とプロジェクトについて会議するから。
あなた

はい

昨日の事何にも無かったように接してくる佐野先輩。























少し寂しくなった。
















私は会議の準備に向かった
コンコン
片寄涼太
ここ会議室だよね?
あなた

はい

資料を配りながら返事したから、誰かわかんなかったけど、










片寄涼太
昨日ぶりだね。
えっ!?
とっさに振り向く
あなた

あっ…

あなた

昨日の…

片寄涼太
そっ。昨日の
あなた

昨日はすみませんでした。

あなた

私の不注意で…

片寄涼太
そんなに謝らないでよ
優しい人だな。



















背が高くて甘いマスク






















圧倒的に女子にモテそうな雰囲気。



この人もかなり人気なんだろうな。






















ガチャ










佐野玲於
あなた
あなた

はい!

呼び捨て。














































少し寂しさが無くなった気がした。
運命のヒト_Reo._

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