ドキッ
私って単純。
ただ、会社の人気の先輩に腕を掴まれた「だけ」なのに。
タクシーに揺られて30分。
私のマンションの近くまで来ているというのに。
佐野先輩は黙ったまま。
私から話しかける事もできなくて。
そんなこと考えているうちに私のマンションに着いてしまった。
佐野先輩はタクシー代までも払ってくれて。
佐野先輩の言おうとしてたこと
気になって眠れなかった。
____翌日____
佐野先輩ちゃんと寝れたのかなー。
なんて考えながら、出勤した。
昨日の事何にも無かったように接してくる佐野先輩。
少し寂しくなった。
私は会議の準備に向かった
コンコン
資料を配りながら返事したから、誰かわかんなかったけど、
えっ!?
とっさに振り向く
優しい人だな。
背が高くて甘いマスク
圧倒的に女子にモテそうな雰囲気。
この人もかなり人気なんだろうな。
ガチャ
呼び捨て。
少し寂しさが無くなった気がした。
運命のヒト_Reo._
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。