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第4話

愛してる以上の言葉
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2019/02/16 05:20
*○○side*




友「おめでとう、○○」

『ふふ、ありがとう』




今日は、君との結婚式。
私の親も、君の親もすんなりと受け入れてくれた。
今日から名字が”重岡”になる。




友「まさか私より早く結婚するなんてなー」

『んふふ、早く幸せになりなよ?』

友「はいはい、惚気話はいらないでーす」




それからもたくさんの人が挨拶に来てくれた。
昔からの友達も、君の友達も。




司会「では、新郎の重岡大毅さん。挨拶をお願いします」

「はい」

「えーっと、皆さんお集まりいただきありがとうございます。○○とは__、」




君お得意の笑顔で照れたり、笑ったりして挨拶をしている。
可愛くて笑ってしまったりした。




「○○」

『ん、?』

「これからも、愛してる以上の言葉で伝えていくんで、

手を取り合って進んで行きましょう。

そして、優しさの答え合わせをして、汚れた靴でもいいから、足跡を残して行きましょう。

これからも、よろしくお願いします」




涙が溢れて止まらなくなった。嬉しくて嬉しくて。
君はこっちを向いて、にっと笑っている。
それに応えて、私もとびきりの笑顔で返せば、幸せそうに微笑んだ。











___*___*___*___*___











*重岡side*




『疲れたー』

「ほんまにな。でも、めっちゃ幸せやった」

『ふふ、私も』




家に帰り、ひと通りの事を済ませたら、ベットに2人でダイブした。
結婚式の幸せな余韻がまだ残っている。




『あの時間がずっと続けばいいのにな、』

「でも、あの時間が続けば俺と新婚生活できひんで?(笑)」

『あ、ほんとだ(笑)』




君はたまに天然を発揮する。
それもまた可愛くて頭を撫でれば、幸せそうに目を細めた。




『大毅の言葉、めっちゃ嬉しかったな』

「ほんま?」

『うん。言葉のセンスいいなぁって。愛してる以上の言葉とか』

「俺もそれ好き」

『ほんと、愛してるじゃ足りないくらい大毅のこと好き』

「俺も。いや、愛してる以上じゃ足りひんな」




愛を伝える想いで、君を抱きしめる。
そうすれば、小さくて華奢な腕が腰にまわってくる。
それが愛しくて愛しくて、何回もキスをした。




『んっ、だいき···、』

「ほんまに、どうしようもないくらい好き、···」

『私もだよ、』




君の服に手をかける。
このまま幸せの海に沈んでしまおうか、__。

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