第3話

3話:居残り。
1,199
2020/02/08 07:43
HIKAKIN
HIKAKIN
さよならーっ
モブ女
モブ女
せんせ~ばいば~い!
HIKAKIN
HIKAKIN
は~い、バイバイ~
HIKAKIN
HIKAKIN
……
あなた
先生、居残りって…
HIKAKIN
HIKAKIN
あ~うん。今日はちょっと生徒会の仕事があってね。
あなた
え、でも…モトキ君が…いない…
モトキ
モトキ
え?いるよッ!?
あなた
あ、ホントだ。
モトキ
モトキ
俺って空気薄いのかな…
HIKAKIN
HIKAKIN
えっと、今日から生徒会の仕事が増えると思うから…ぁ…色々手伝ってもらうよ~?
あなた
わ、わかりましたッ
モトキ
モトキ
まずは何をすれば…
HIKAKIN
HIKAKIN
えっとね…この紙に宣伝用のポスターを作って欲しいんだ…
先生と私の肩がぶつかり合う
あなた
ッ、なる…ほど…?(びくっ)
HIKAKIN
HIKAKIN
あ、当たっちゃった?ごめんごめん…
あなた
い、いえ、気にしてないので大丈夫です…!
HIKAKIN
HIKAKIN
そっか、ありがと…じゃあ、先生…出張に行くから2人でなんとか完成させてねっ
あなた
はーい
モトキ
モトキ
わかりました~










………………………………………………………………………
モトキ
モトキ
さてと、じゃあ書くか
あなた
そうだね…先に下書きを描こうッ…
モトキ
モトキ
そうだねッ、前、失礼するよっ
モトキ君が私の前の席に座る
あなた
……ん~と、…ここはこうで…
あなた
…?
さっきからモトキ君が私のほうを向いてボーッとしている。
あなた
も、モトキ君ッ?
モトキ
モトキ
え、ッ…はいッ…!?
あなた
あ、よかった…あまりにもしんとしてたからビックリしたよ…
モトキ
モトキ
ご、ごめん…
あなた
…大丈夫…
カキカキ…
あなた
ん、下書きはこれで大丈夫だねッ
モトキ
モトキ
おお、上出来ッ!ペンなぞりは俺に任せてッ!…
あなた
んじゃあお言葉に甘えてッ…
私は席を立った
モトキ
モトキ
あ、待っ…
一瞬モトキ君の発言がごもった
あなた
…?どうしたのッ?
モトキ
モトキ
…………いや、やっぱり手伝って欲しいなぁって…
あなた
あ、分かった…
かなりため息をついてしまった私。それを見てしゅん、とする彼。
ペンの聞きなれた音が教室内で響く
モトキ
モトキ
…よし、終わった!
あなた
ふう、最後は色だねッ
モトキ
モトキ
色も任せてッ!
あなた
あ、じゃあ今度こそ…ッ
また席を立つ
モトキ
モトキ
あ…ッ
あなた
…もうなにッ?
あなた
また手伝って欲しいッ?
モトキ
モトキ
…いや、違うんだけどッ…
あなた
じゃあなんなのッ?
私をイラつかせるモトキ君。いつものモトキ君じゃない。ちょっとオドオドしてる感じ。
モトキ
モトキ
…ッ!
モトキが思いっきり席を立って、眉を寄せて私に言った
モトキ
モトキ
…ずっと一緒に居たいですッ!!
あなた
………はッ?
私の頭はストレスでいっぱい。なにを言ってるのかもさっぱり分からない
モトキ
モトキ
…あなたと居ると落ち着くッ…
あなた
もう訳が分からない。モトキ君が喋っているのかどうかも。
ガラガラッ…(戸を開ける音)
モブ男
モブ男
…あれ、まだいたんだ。俺忘れ物してたんだよね。失礼~ッ
モトキ
モトキ
ぅあ、うんッ。全然平気…
あなた
…大丈夫だよ…
モブ男
モブ男
…?なんでモトキ顔真っ赤なの?
モブ男
モブ男
まさかだとは思うけどあなたに告ったとか?
モトキ
モトキ
え、違うっ…
モブ男
モブ男
なんてな、お前らがつきあってたことなんてとっくに知ってるよ
モトキ
モトキ
あなた
2人は意味を全然理解することができなかった
あなた
それ、って…?
モブ男
モブ男
ん?あ~。2人が生徒会に入ってからそんな噂が流れてきてたんだよ。本当だって俺は信じてるけど…
モトキ
モトキ
俺ら付き合ってなんかッ…//
あなた
…こらモトキッ…顔をさらに真っ赤にするんじゃないっ…
モトキ
モトキ
だ、って…//
あなた
あ、ったく…ごめん、私たち帰るねッ!
モブ男
モブ男
え?あ、おうっ。
モトキ
モトキ
ッ…//
私はモトキ君の手を引いて門まで走っていった












3話~完~

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