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第3話

親友の好きな人 発覚!?
4月14日。 

笑美はカバンの中に筆箱を突っ込みながら
ふぅ、と一息つく。

今日は選挙管理委員会と代表委員会の
合同委員会がある為、専用ファイルが必要で
昨日、千花と一緒に買いに行った。




一旦家に帰り、千花とショッピングモール
大西店で待ち合わせをしていた。

セーラー服から私服に着替える。

私服は白のスカートに、裾が透けている
黒い服をチョイス。

小さい小物にお気に入りの財布を入れ
笑美はショッピングモールへと急いだ。

ショッピングモールの7番入り口には
もう千花がいた。

千花はジーパンに白い半袖のパーカー
黒いキャップに、赤いミニサイズのカバン
学校ではおろしている髪の毛もポニーテールで
スタイリッシュな服装だった。

「千花、やっほ!」

「笑美!!」

千花は笑美の姿を発見すると
腕取れちゃうよ、というくらいにぶんぶんと
腕を振った。

「やっぱり笑美は私服も可愛いっ!
よし!今日はファイルついでに買い物しよ!」

「おー!」

千花と一緒のショッピングはとても
楽しかった。

まずお目当てのファイルを購入し、それから
百均に行ったり“putty”という文房具屋、そして
無印の店にも行った。

疲れたな、ということで休憩がてら
アイスでも食べようとフードコートに行った。

「お、サーティーワン!チョコミントー!」

千花が叫びながらメニューに食らいつく。

「おぉ、チョコミントもいいけど
いちごみるくもいいなぁ。チョコチップも!」

「私は…いちごみるくにしようかな。
美味しそう!」

「笑美、いちごみるく?じゃあ私は変わらず
チョコミントでいきまーっす!」


はちきれそうな笑顔で千花がメニューを
ぱたんと閉じる。

どれだけアイス好きなんだよ、と心の中で
突っ込んだのは千花にはナイショ。

「お待たせしました。チョコミント
いちごみるくのレギュラーです」

店員に渡され、千花と笑美はちかくの
テーブルとイスを確保し腰を下ろした。

「んー!さっぱり。チョコミント最高ー!」

「いちごみるくも美味しい!!」

ぱくぱくとアイスを食べながら、突然
それは始まった。

「ね、笑美!好きな人、いないの?」

千花が興味津々な様子で笑美に問いかけた。

笑美の脳裏に、一瞬だけ相原が横切ったが
笑美はぶんぶんと頭を横に振ると、

「いないよ。まだ2年生始まったばっかり」

「そーなの?わたしはいるよ?」

千花が恥ずかしそうに笑った。
頬がピンク色に染まっている。

「えっ!?誰!!」

笑美も思わず身を乗り出した。

こんな可愛い子から好かれたら、その男子は
ラッキーだ。運を使い果たしている。

「…ふふ、教えてあげる。秘密ね?」

千花が小さく笑って、こそっ、とつぶやいた。

「相原颯太くん」

その名前を聞いた途端、笑美は頭を
カナヅチで殴られたような衝撃を覚えた。

「…相原、くん?」

「そう。バスケもすっごく上手だし…
わたしもバスケ部員として憧れる。
後は、カッコイイし、ね!」

千花は、女子バスケットボール部員で
キャプテンだ。

だから男子バスケットボール部との
関わりが、きっとあるに違いない。

ドク、ドク、と笑美の心臓が
嫌な音を立てる。

そして、不意に鼻がツンとして
涙が込み上げてきた。

(う、なにこれ…なんでわたし、泣きそうなの?)

笑美は必死に涙をこらえ、笑顔を作った。

「相原くん、かぁ。理想高いなー、千花」

「うふ、そうでしょ?でも明日
合同委員会あるのすっごく嬉しいんだ」

千花の笑顔に、笑美はずきんずきんと
胸が痛むのを感じていた。

この気持ちは、なんなのだろうか。


わからない。




家に帰ってからも、その答えは
見つからなかった。

ただ、ぷつりとなにかの糸が切れて
涙がこぼれ落ちた。

「えっ…?なにこれ、なに…」

何故涙が出るのかも、何故こんなに胸が
痛むのかも、笑美にはわからない。

ただ、胸が締め付けられるように痛くて
涙が止まらなくて、辛かったのだけは
頭の中に、しっかりと刻み込まれた。




× × ×


昨日購入したファイルも詰め終わり、ピーっと
カバンのチャックを閉める。

あぁ、ついに合同委員会がきてしまう。

1時間目、2時間目、3時間目…

6時間目が終われば、すぐにきてしまう。


あれほど千花との委員会を楽しみにしていたのに
今は凄く、凄く嫌だった。

今すぐにでも合同委員会を
無くしてもらいたいくらいだった。



笑美は重たい足取りで、学校へ向かった。

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ゆめぴりか
ゆめぴりか
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