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第1話

私が代表委員!?
_ここは桜ヶ丘私立高等学校。

超難関校で、成績が良い者しか入学は不可能。
頭の良さだけではなく、内申点も必要だ。

そんな学校の門を、1人の少女が爽快に走り抜けた。

2年3組の生徒___花森笑美だった。


ふわふわの茶髪に愛くるしい顔立ち、そして
成績優秀、スポーツ万能で男子からモテモテで
教師達からの評価も高い女子生徒だった。

女子生徒__花森笑美はセーラー服の
青いスカートをなびかせながら階段を一気に
駆け上がる。

ガラリと教室の扉を開けた笑美は笑顔で、

「おはよーっ!」

と教室いっぱい響き渡る声で挨拶をした。




「笑美、今日、学級代表決めるらしいよ。
女子1人男子1人!」

クラスメイト達が自然に笑美の机の周りに
集まってくる。

「え、絶対嫌だ〜!」

「そうだよね。ね、笑美!笑美がやりなよ。
絶対満場一致確定!」

笑美の親友 松尾千花がにこりと笑う。

松尾千花は、白い肌に整った顔立ち
すらりと細長い手脚で笑美の次に人気の女子生徒。

「えぇ!?私!?代表委員かぁ。
代表委員って総務係じゃん。うげ、やだなぁ」

笑美は苦笑しながら答えた。

この学校の代表委員は、雑用が多いのだ。
プリントの制作、さらにそのプリントの配布

日誌の管理、黒板の管理、班の班長
総務係としての仕事_

なにかと仕事が多い為、生徒からは不人気な
委員会だった。

しかし、代表委員は女子1人、男子1人と
必ず2人必要なのだ。

そして、そのほかに
議長、書記、副議長と副書記も総務係だ。

任命されるバッジが貰えるのは代表委員の
2人だけだ。

「笑美、絶対笑美に向いてるってば。
ね?考えてみなよ」

ぽん、と千花に肩を叩かれ、笑美は
曖昧に笑い返した。



そして、6時間目の学活授業が始まった。
今日この学活では委員決めをする。

「はい、では、委員を決めます。まず
代表委員2人を先に決めようかな」

担任の中村仁美先生が黒板に
チョークをカッ、カッと当てて書いていく。

白い文字で代表委員と書かれ、その下に
女子、男子とかかれた。

「代表委員を決めます。もちろん、男女
それぞれ1人ずつ。議長とかはその後です。
じゃ、推薦もありにします」

中村が教室中を見渡す。

シン、と静まり返っている中、スッと
ひとつの手があがった。

千花だった。

ひやり、と笑美は嫌な予感を感じる。

「はいはーい!花森笑美さんを
推薦しまーーっす!!」

ズバリ、嫌な予感は的中した。

千花の言葉に、教室の中がパチパチパチと
沢山の拍手と大きな歓声で騒がしくなった。

「花森笑美さんね。んー、どうかしら?
代表委員。無理にとは言わないから」

中村の言葉に、笑美は苦笑いを浮かべた。

こんなに拍手もしてくれて歓声もあがったのに
断るという判断は笑美の中には無かった。

「あー…じゃあやってみます」

笑美の言葉に、再び教室は
はち切れそうな拍手に包まれた。

(私が…私が代表委員!?不安だよ〜!!)


「じゃあ続いて、男子の代表委員を
決めようかな。先程同様、推薦ありよ」

中村の言葉に再び教室は静まり返る。

が、

「はいはーーい!相原くんを推薦しまーす!」

すぐにまた先程のような拍手が起こった。

「相原颯太くんね。別に強制はしません。
どうしますか?」

「あ、じゃあ僕もやります」

低い声。

教室が活気で満ち溢れた。



その後、代表委員が司会を務め
他の委員会を決めた。

千花は選挙管理委員会に入り
議長も書記もスムーズに決まった。

(相原颯太くん、か。上手くやれるかなぁ)

笑美は、ふぅ、と一息ついて
1人、そんなことを考えていた。

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ゆめぴりか
ゆめぴりか
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