第45話

酔い
2,640
2021/09/02 08:31

















その日の夜、部屋に戻る前にある人の部屋に直帰する


























"  ピーンポーン  "




























……出ない、

















まだ帰ってないのかな……?




















そう思い一旦部屋に帰る
























化粧を落として





シャワーを浴びて、





スキンケアをする。































"  ピーンポーン  "































『 はーい、 』




























木村「 あなたちゃん、俺の部屋きた? 」












『 え……あ…行きました…… 』












木村「 …………よし!今夜は飲もう!! 」












『 え?え?うわあ! 』





























柾哉くんに腕を引っ張られて、







柾哉くんの部屋に入る




























『 ……お邪魔します 』












木村「 ごめんね、さっきちょっと両手塞がってて出れなくて…笑 」




















……そうやって私に向ける顔も






苦笑いにしか見えないよ。




























『 ……柾哉くん 』












木村「 ……なに? 」












『 …………私は、全部話して欲しいです 』












木村「 …………え? 」


























『 さすがに私でも見ただけで分かりますよ。柾哉くん、何か抱え込んでない? 』












木村「 …… 」












『 いつもはみんなに頼られてる柾哉くんだけど、今日は私を頼って?なんでも聞く!……あ、呑みながら?笑 』




















木村「 ……うーん、色んな人のダンス見たり、構成考えたりする時に、自分よりみんなのことを輝かせたいって思うの。でも…やっぱりバトルだし、勝ちたいって思う自分もどこかにいて……何が正しいのか間違いなのかの判断が分からなくなった。 」


























『 …………柾哉くんが正解だよ。 』












木村「 ……え? 」












『 だって柾哉くんが作ってる構成じゃん。だから誰がなんと言おうと、柾哉くんは絶対に間違っていない。柾哉くんに対して文句言う資格なんて誰も持ってない。 』












木村「 あなたちゃん…………でも自分だけ目立つところを作るのが…国プのみんなにどう思われるのかわからないし 」












『 みんな分かってる。柾哉くんがずっとリーダーで葛藤してることも。だから、誰も怒らないし不満になんかならない。むしろ感謝してるんだよ? 』












木村「 ……あなたちゃん……………… 」












『 てことで呑むぞ!!かんぱーい!! 』












木村「 え、あ、乾杯!!笑 」





















最後は無理矢理になっちゃったけど、笑









柾哉くんの笑顔が見れてよかった。



































木村side




























『 あなたちゃんってお酒強いの? 』












佐藤「 …………んえ? 」























あ、だと思った。













あなたちゃんとお酒って見た事ないもん。














まだ缶1杯も飲み干してないのに……





























『 ええ、そんなに呑んで大丈夫?? 』
























俺の忠告も聞かず、





3杯一気に呑んだ。































佐藤「 だいたいさぁ!とししただからっていいようにこきつかいやがってえ!! 」





















……愚痴が零れてますよ、お姉さん。








しかもあなたちゃんって




酔ったら赤ちゃんになるんだね笑







全部ひらがなに聞こえる。






























佐藤「 もうやだぁ、こんなしょくばやめてやる! 」












『 え〜〜?俺に会えなくなっちゃうよ?笑 』












佐藤「 ……そっちのほうがいやぁ 」












『 あなたちゃん酔いすぎ、水飲む?笑 』























暑い〜〜とか言ってパジャマを脱ぐ。







え?





















『 はぁ!ちょっと何脱いでんの!! 』












佐藤「 だってあついもん、いいじゃん、キャミきてるしーー 」












『 あのね……俺だって一応男だからね? 』












佐藤「 しってる〜〜!かっこいいおとこのこっ! 」















…ダメだこの人




























佐藤「 …………わたしだって、わたしだっておんなのこだもん、!! 」












『 うん、そうだよ?笑 』












佐藤「 ……わたしだってぇえ!!いもうとじゃなくて!!ひとりのおんなのことしてみてほしいの!!! 」












『 …なんかあったの? 』






















そう聞くとあなたちゃんは泣き出した






……あらら、


































佐藤「 わたしはあ!ずっとすきだったし、ちょっとはおなじきもちかなっておもったの!でもぉ、きゅうにいもうとだから、とかいいだしたし!しまいにはなかよくするのやめよって、いみわかんないもん!!すきだよまだ……ずっとだいすきなのにい!! 」





















……あれ、







あなたちゃんって好きな人いるの?








しかもかなり発展してる感じ?





















……なんだろう、この胸騒ぎ。






























『 ……あなたちゃんは、その人のことが好きなの? 』












佐藤「 ずっとずっとだいすきなの 」












『 ……それは、練習生?京介、洸人、たじ? 』












佐藤「 ちがうもん!!わたしがすきなのは……いえないけど…すきなのは!!……てのとどかない、あいどるみたいなひとなの! 」























……誰だろう。







…なんかムカつくな























『 んー、とりあえず落ち着いて、涙拭いて?笑 』












佐藤「 やだあ、、!きょうすけくんよんで! 」












『 京介?分かった。 』






















あなたちゃんって、




京介のこと"藤牧くん"って呼んでなかった?




……まあいいや、








連絡しとこ。












































藤牧「 失礼します、って柾哉くん、あなたちゃん? 」












『 缶3杯一気に呑んでこうなっちゃったんだよね。あなたちゃん酔うと赤ちゃんみたいになっちゃうの笑 』












藤牧「 え?笑 」












佐藤「 きょーすけくんっ、わたしやだあ! 」












藤牧「 …………そういうことか。……え、俺のこと京介くんって呼んだよね今 」












『 うん笑 』












佐藤「 きょーすけくんっ、!ん!! 」




















そう言いながらあなたちゃんは両手を広げる






















藤牧「 ……行っていいの? 」












『 ……俺は嫌だけどなぁ笑。まあいいんじゃない?笑 』












藤牧「 …………よしよし、もう大丈夫だよ? 」












佐藤「 わたしっ、…わたし!まだすきだもん!! 」












藤牧「 ……だろうね 」












『 ……ついていけない 』












佐藤「 ……わたしはぁ、あきらめられないし、てかあのじょうたいでつきはなされてもむりだもん!!きょーすけくんん……(なき) 」












藤牧「 この前はもうあんなやつ知らないって言ってなかった? 」












佐藤「 ……しらないもん 」


























……あなたちゃんには忘れられない人がいるんだ

































……俺はあなたちゃんのこと、








































……なんでもない。



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