『 ……はぁ、 』
景瑚「 さっきからため息何回目〜〜?笑 」
今は景瑚の家(私の家でもある)に泊まってる。
『 ……最後まで見届けたかったし…メイクしたかった。 』
景瑚「 まだ終わってないでしょ?今きっと練習生のみんなも汐恩もみんな頑張ってるよ。 」
『 みんなそれどころじゃないでしょ… 』
景瑚「 …俺だったらファイナル練習もだけどあなたの方も大事だと思うなー? 」
『 それは兄妹だからでしょ笑 』
景瑚「 まあそうだけど笑 」
でも私なんかが居なくなっても ……
あんまり変わらないもんなのかな?
うん 、変わらないよね 。
たかが私だもん 。
そんなに気にする必要ないのかな 、
でも … 航平 ……
あ〜 、もう何が正解なのか分からない!!
景瑚「 ……とりあえず、今日は寝ときな? 」
『 ……え? 』
景瑚「 色々あって疲れただろうし…休むのも大事だから笑 」
『 ……お兄ちゃんって本当優しいね。兄なのが勿体ないくらい。彼氏にほしい。 』
景瑚「 お前には汐恩がいるんだから笑 」
『 もちろん。でも景瑚も好きだよ〜 』
景瑚「 わっ、ちょっ、苦しい笑 」
『 ……いつもありがとう。 』
思いっきり景瑚に抱きついた。
なんだかんだ言ってるけど、
一番安心するんだよ。
もちろん家族だからだけど。
ありがとう。
私も自分のために、練習生の為に戦ってみる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!