第33話

心霊
2,928
2021/08/20 04:11
























部屋に着いて、







お腹すいたな〜と思い冷蔵庫を開ける





























『 ……うわなんも入ってない。 』






























そういえばダイエットしようとしてたんだった。







いやぁ〜、1ヶ月は続いたよ。







でも今日、断念します。


































私服に着替えて……












カバンを持ち部屋を出る。























久々の買い物だ〜〜!








いっつもネット注文だったから ((









でも運動しなきゃね!!!



散歩は運動なのか際どいけど…


















































可愛い服たくさんあるな〜







って違う違う。








私は食べ物を買いに来たんだ。










休みに入る前は





毎日外食してた。




撮影場所から帰る途中にね、




めっちゃ美味しいお店があるの!(サイゼ)


































食材やカップヌードルを買って合宿所に戻る。
















そして安定に階段を使い……























扉の前に立った時に気づいた。









































『 ……ヤバ、鍵…中だ。 』
































……やっちゃった
























これ二回目なんだよね。








だからこんなに冷静なんですよ笑




























わーー、でも二回目って怒られそう…



























まあしょうがない。自分がいけないんだもん。

























……ていうか今気づいた。







12階って私以外誰も使ってない…


























わんちゃん隣の部屋辺り空いてるんじゃない?










































景瑚《 で、俺に電話?は?いやおかしいだろ 》

























はい。そうです。ただいま兄貴に電話中です。





何故かと言うと。





























『 ……さすがに鍵あいてないか!笑 』





















そう悟ったとき、1205室から大きな音がした
































『 きゃああ!!!!!! 』

























むりむりむり怖いの無理なんだよ









そう思ったら咄嗟に景瑚に電話してた



















景瑚《 いや可愛いかよ〜〜笑 》












《 お兄ちゃん本当に笑い事じゃないくらい怖いの 》












景瑚《 ホテルでしょ?練習生は? 》












《 別の階に行く途中に後ろから刺されそうで怖いから動けない 》












景瑚《 やば笑 連絡すれば? 》












《 私、お兄ちゃんと汐恩くんしか男の連絡先持ってないから! 》












景瑚《 そうなの? 》












《 うん、まあそこは置いといて、……入るね? 》












景瑚《 はいはい 》












《 ふー…………開けます。 》






















心の中で3、2、1、と数えて思いっきりあける




























《 ………………え、 》

























景瑚《 どうした? 》



























なんにもない……ダンボールひとつさえもない



























そう景瑚に伝えようとした瞬間、































『 わ、!!!!!!!!!!!!! 』












景瑚《 あなた!!!!?!? 》



































後ろから肩をトントン、とされた。









そして反動で電話を切ってしまった
































『 ……っ、………… 』



























恐る恐る後ろを振り返る。













































































『 っ……なんだぁ、歩汰くん…びっくりした… 』




































後ろを振り返ると鍋を持っている福田歩汰くん。












って鍋?


























福田「 あなたさん…貞子かと思って鍋で叩いちゃいそうになりました。すみません。 」












『 え笑、大丈夫だけど歩汰くんどうしたの?笑 』













福田「 …僕下の階なんですけど、上から物音聞こえたのでどうしたんだろう…と思って来ました。一応防具用として鍋を持ってきました。 」












『 歩汰くんって面白いですね笑 』












福田「 ありがとうございます笑。それにしてもこの部屋、本当になんもないですね。間取りも僕らのと違うし…なんか不気味… 」












『 ほんと何の音だったんだろうね… 』












福田「 ……こわ………… 」












『 歩汰くん鍋貸してください 』












福田「 ……え?あ、はい 」












『 ありがとうございます。 』












福田「 ……え?何するんですか? 」












『 ……もしものために心臓守っておきます。 』












福田「 え?笑 」












『 あ〜〜じゃあ歩汰くん前歩いてください、私後ろ守りま………… 』























後ろ守ります。















そう言おうとした瞬間、
























目の前で何かが落ちた





























『 ぎゃああああああああ!!!!!! 』

























びっくりしすぎて失神しそうになった。






















後ろに倒れそうになった所を、









歩汰くんが片手で軽々しく支える































福田「 おっと…大丈夫? 」





















……かっこよ、



























歩汰くんの顔に










私は意識を取り戻した。




































『 ……なに、…これ 』






























福田「 …………藁人形、 」





























目の前に不気味な顔が書かれている。


































『 っ……歩汰くん、…………泣 』












福田「 あなたちゃん落ち着いて? 」












『 ……むり、…いや…………泣 』


































藁人形と目が合ってる気がして。、






呪われそうで。





怖くて。


























福田「 あなたちゃんとりあえずこの部屋出ましょ、急いで廊下まで走ってください。 」






































足が立ちすくんで






呆然として歩けない。































福田「 …ついてきてください 」



























歩汰くんに手を引っ張られて何とか部屋を出れる


























福田「 っはあ、はあ、助かった 」












『 ………… 』
























ホッとしてるその場に崩れ落ちる
































福田「 あなたちゃん、 」












『 ……あの部屋、ゴミすらも落ちてなかった。天井に貼り付けてあったわけじゃないし、……どこから出てきたの? 』












福田「 …………あの部屋は、呪われてる。 」












『 っ……泣 』



























12階……こわい




















『 歩汰くん……もう私ひとりで寝れないよ 』












福田「 とりあえず……みんな呼びます 」































放心状態な私の背中を撫でてくれる。
























あ……そうだ……景瑚に連絡…





















連絡しようとしてスマホを探すが……





























『 あ…………置いてきちゃった… 』












福田「 ん?どうした? 」












『 ……スマホ、呪いの部屋に置いてきちゃった… 』

























そう言った途端、階段のドアが勢いよく開く。




























『 うわっ 、! 』

























既に精神状態ボロボロの私には、




何をしてもビックリしすぎるようです





























福田「 大丈夫だよ、みんな来てくれたよ?心配しないで? 」

















『 ……っう、泣 』





















安心してまた泣き出す。









あーあ。



















今日は泣いてばっかりだ































木村「 あなたちゃん!!! 」












田島「 大丈夫……?? 」




























歩汰くんが全て説明してくれる。




























笹岡「 えっ、じゃああなたちゃんのスマホ……まだ中なの? 」












『 ………う…ん、 』












後藤「 俺取り入ってくるよ 」












佐野「 俺も行く 」












栗田「 栗田も行く 」












飯沼「 ワイこういうの大丈夫なんでついて行きます 」


























『 …………あり、がとう、 』


























西「 おいで、怖かったやろ? 」













『 うん…………泣 』




















西くんが手を広げている。









……空気的に抱きついた方がいいの?


































テコエ「 いやどさくさに紛れてセクハラするな笑 」












西「 え、バレた?笑 」























…………西くんは辞めとこ。






























……将吾くん。

































田島「 わ、あなたちゃん、? 」












『 ………… 』












西「 え、ずる!!! 」





















将吾くんの包容力……完璧……




























田島「 よしよし、 」






































後藤「 っはあ、はあ、あったよ! 」

























私はゆっくり威尊に近づく。

























『 あり……がと、 』












佐野「 ……ただ、さ……… 」












『 ……ん?、どうした? 』












飯沼「 …通話とメールの通知が絶えないんだよね。 」












『 …… 』

































……察した。景瑚だ。




























トニーからスマホを受け取ると、





確かにずっと通知音が鳴っていた












































景瑚《 ねえ切らないでよ電話 》

景瑚《 不在着信 》

景瑚《 大丈夫? 》

景瑚《 ホンマに呪われたん? 》

景瑚《 行こうか?今から 》

景瑚《 既読つけて怖い 》

景瑚《 不在着信 》

景瑚《 不在着信 》 × 6
























うーわ、きも。



大丈夫だわ生きてるわ。






そう思ってたときにまた通知が来た。




























鶴房《 ごめん。 》























『 ………… 』
























え…………汐恩くん、?



























鶴房《 景瑚から聞いた。 》

鶴房《 大丈夫?無事? 》

鶴房《 なんかあったらすぐ連絡しろ 》

鶴房《 言っとくけどさ 》

鶴房《 俺お前のこときらいじゃないし 》

鶴房《 心配だから 》


























……嫌い、じゃない。?



























《 嫌いなくせに。こういうときだけなんなの。 》
































鶴房《 元気?平気なの? 》












《 平気だし。 》












鶴房《 俺ほんまにお前のこと嫌いじゃないの。ちょっと冷たいかもしれんけど…ちゃんと理由あるし。今度また話すね。 》












《 いいよ、そんな無理言わなくて。 》












鶴房《 無理じゃない。本当に 》












《 大丈夫だよ、別に私そんだけで傷つくような人じゃないし笑 》












鶴房《 メンタル激弱の泣き虫なくせに 》












《 うるさい 》












鶴房《 ごめんごめん笑 》












《 ばいばーい 》












鶴房《 待って待って!! 》












《 なに? 》












鶴房《 2択で言ったら、好きだから。 》






















……え、?





















いくら2択だったとして……






汐恩くんから "好き" と言われたことに





違いはない。


























藤牧「 超ニヤニヤしてるじゃん。あなたちゃんまで呪われた? 」












『 失礼な!笑 』










髙塚「 あれれ?もしかして好きな人からメールでも来た?笑 」












『 わ!、いや!?すき、す、好きな人、!いや、そんなあ、?、 』












池﨑「 いや動揺しすぎ笑 」












木村「 わかりやす!笑 」












『 ……は、てかそもそもなんで大夢くん私に好きな人がいるって知ってるんですか!?もしかして……藤牧くん!!? 』












髙塚「 あ、マジでいるんだ笑 」












藤牧「 俺誰にも話してないよ笑 」












『 ……え、? 』












中野「 いやあなたちゃんのその画面見る顔、完全に恋してたもん笑 」












『 ………………そんなに、!!? 』



































景瑚《 お前汐恩に返信してるのに俺のは無視!? 》


鶴房《 既読無視?笑 》






































その後はひたすら質問攻め。


















まあガード硬くしてたので??笑

















ひとつも情報漏らしませんでした。























































……汐恩くん、私は2択じゃなくても大好きですよ。




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