鶴房side
……やってしまった。
またあなたを傷つけちゃった。
勝手に嫉妬して。
俺って余裕ないんだな。
今頃泣いてるかな?
泣いてるわけないか、俺のためなんかに。笑
あーあ。本当に好きだ。
でも好きな人傷つけるとか最低すぎるよな。
……会いたい。
あなたに会いたい。
好きって言いたい。
その前に謝りたい。
せっかく電話来て喜んでたのに。
俺ってダメだな。
あなたを一番に幸せにしたいって思うのに。
あなたにとって一番大事に思ってるのは誰なんだろう。
俺ではないな。
どうせ今頃また練習生とイチャイチャしてるんだろ(間違いではない)
あーあ。
なんであなたを好きになったんだろう。
あんなに可愛くて、みんなに愛されてて。
俺なんかじゃ到底手に届かない人だよな。
『 …………諦めようかな、 』
そう呟いてみる。
……でも無理だ。
あなたが他の男といるところ、見たくない。
俺の隣に来てくれたらいいのに。
そう思ってたら、
考えるよりも先に体が動いた。
《 purururu 》
景瑚《 はーい?もしもーし 》
《 ……景瑚、 》
景瑚《 お前またやらかしたなぁ!笑 》
あなたにツンツンしすぎた時、
毎回兄である景瑚に電話をする。
《 ……なんかさ、嫉妬した。 》
景瑚《 ま〜〜あの人練習生と仲良いからね。 》
《 いや仲良すぎん?ハグされてるし。 》
景瑚《 ……は?それは聞いてない 》
《 後藤くんの頭ポンポンは許すよ!!でもハグとキス未遂は許さん!! 》
景瑚《 ……そういえばさ、今度?JO1がサプライズで行くじゃん?その時あなたと仲良いアピールしたら練習生みんなひくかもよ(?) 》
《 ……よし。 》
とりあえず早く会いたいなぁ
大好きだよ、あなた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。