第104話

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2022/06/25 11:51
ナヨン
ナヨン
2人とも…そこに座りなさい。
入ってきた早々に、馬鹿教師と横並びで座らされる。
さーて…
絶対ここから長い夜が始まるから覚悟しないと。
ナヨン
ナヨン
詳しい事は、さっきミナ先生から
聞いた。
あなたの名字…ちゃんと分かってるよね?
理解はしてる。
馬鹿教師が私の彼女になったこと。
けど、これからどう接すればいいかとか、何をすればいいかが分からない。
あなた
…分かってる。
だけど、付き合うとかよく分からない。
ナヨン
ナヨン
はぁ…
ちゃんと好きな気持ちはある?
あるから"好きになった"って伝えた。
それだけはちゃんと自覚してる。
あなた
うん。
ナヨン
ナヨン
…あなたの名字はそのままでいい。
だよね?ミナ先生?
えっ?
そのままでいいの?
私のイメージでは、何か変に気遣ったりとかしなきゃいけないと思ってた。
だから、どうすればいいか分かんなくなってたのに…
ミナ
ミナ
はい。
…ごめんな、ちゃんと伝えるべき事を
伝えれてなかった。
あなたの下の名前は、そのままでいい。
今まで通りでいいんやよ。
そのままのあなたの下の名前が好き…
それに、少しずつやけど
変わってきてる姿見るのも
私の楽しみやから…
横から痛いくらいに握られた手。
痛いのに優しさを感じる。
ジョンヨン
ジョンヨン
あなたは優し過ぎるから、
分からなくなったんだよ…
どうすればミナ先生を幸せに出来るかを
無意識に考えて、今の自分じゃ…って
なってたんじゃない?
けど、それって正しい答えは
人それぞれだし、それこそ、そこは
ミナ先生に任せてもいい部分だと
私は思うよ。
大人の意見をすんなり受け入れられたのは、いつぶりだろ?
ジョンヨンさんや元担任を信用してない訳じゃない。
けど、心のどこかで"大人"って分類に入れていた。
ナヨン
ナヨン
あなたの名字は、もっと私達に
頼りなさい!!
元担任はずっと前から"頼ってもいい"って言ってくれてた。
けど、私がずっと拒否してした。
でも、馬鹿教師と出会って、嫌だけど人に助けを求める事を覚えた。
もっと早く元担任の言う事を聞いとけば、まともな人間に変わってたのかな…
あなた
…ありがと。
ナヨン
ナヨン
あなたの名字が…私に……
お礼を………
ジョンヨン
ジョンヨン
わーー、ナヨンちゃん良かったね!
ナヨン
ナヨン
泣きそう……
そんな大袈裟な。
って………ほんとに泣いてる。
ナヨン
ナヨン
……はっ!感動して本題を忘れてた。
2人のことは全力で応援する。
けど、教師と生徒。
絶対にバレちゃダメ!!
特にミナ先生。
分かってると思うけど、元々あなたの名字は
問題児だし、今まで以上に
目がいくと思うけど他の生徒達と
同じだからね?
あなたの名字だけ特別視しない事!
ミナ
ミナ
分かってます。
私がちゃんとしないと、
あなたの名字さんに迷惑を
掛けるって事も理解してます。
ナヨン
ナヨン
うん。
あなたの名字は、今まで通りでいいけど…
なるべく心配は掛けない事。
ミナ先生に言いにくい事なら、私か
ジョンヨンに必ず言う事!!
…あと、湊崎には少し気をつけなさい。
…また、陽キャ姫?
馬鹿教師も変に気にしてたけど何で?
ほんとただの友達だし、陽キャ姫も同じ感じだと思うけど。
あなた
…サナはただの友達。
ミナ
ミナ
鈍感…
鈍感…なの私?
意味分かんないんだけど。

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