「 わっ、チャニか、おはようっ 」

　「 ホットケーキ作ってるの〜 」

起床したチャニが、キッチンに立つ
私の後ろから抱きしめて来た。

　「 耳元で喋らないで〜笑 」










くすぐったくて身をよじりながら
後ろを振り向くと、
まだ眠たそうなチャニと目が合う。











　「 あれ、服着てるの珍しい… 」

私の嫌がる事は絶対にしない彼。







本当は嫌じゃないんだけどね、
服着ずにってちょっと、何というか…笑

どうしたら良いか分からなくなる。











少しの間チャニの温もりに
落ち着いていると、何か嫌な匂い…












　「 あ …！ 焦げてるーーーっ 」

　「 作り直すから待って、ごめんねっ 」

　「 そんなの悪いよ、」

　「 私が気づかなかったからだし… 」

なんて言いながら、









　「 ちょっと、チャニ？！// 」









ホットケーキじゃなくて
私をお姫様抱っこして運ぼうとしてくる。





恥ずかしさが勝ってバタバタする私。

ふんわりとソファに座らせてくれる、
やっぱり紳士で好きなところ。










　:









チャニの前には焦げたホットケーキ

申し訳なさすぎるけど、
私には譲ってくれなかった。

本当はこんなの食べたくないよね…って
思いながら感想を待つ。

　「 ありがと、/ 」

　「 今度は焦げないようにするからっ 」

　「 蜂蜜いっぱいつけてっ笑 」

思いつきで作ったホットケーキの
トッピングは蜂蜜しかなかった。










　「 そうだよね… 」

　「 次までにクリームとかチョコとか
　　 買っておくっ 」

顎をくいっとあげられ距離が近づく。










　「 チャニ待っ… // 」










最後まで言わせてくれないまま
降り注ぐ甘い口付け。







この後はもっと甘くなって、とか
言うまでもないね。







　end