無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第23話

🐹
🐹 side




2012.2月









ザーーー




最悪だ。今日の天気予報では雨は降らないはずなのに。





大学帰り、急に振り始めた雨。





傘なんて持っているはずもなく、急いで雨宿りできそうなところに駆け込んだ。
ジン
ジン
ハァ…ハァ……うわっ、ビショビショだよ…
なんて独り言をつぶやきながら隣を見ると、女の子がいた。





彼女も傘を持っていないのか、ハンカチで濡れた服を拭いていた。





僕に背を向けていて、顔はよく見えないけれどなぜか惹きつけられた。





すると、視線を感じたのか彼女が僕の方を振り返った。




















???
???
あっ…、急に降り始めましたよね
















彼女がそう言った瞬間、僕は時が止まったように動けなかった。





彼女の困ったような声、苦笑いをする表情、髪を耳にかける仕草…





彼女の全てが僕の心を奪っていった。









ジン
ジン
……あっ、そうですね
はっと我に返り、答える。





それと同時に、もっと会話が続くような返しをすればよかったと後悔する…。
???
???
あっ!ねこちゃん!
すると彼女の無邪気な声が聞こえて、僕と彼女の間に一匹の子猫が歩いてきた。
ジン
ジン
おっ、お前も雨宿りか?ㅋㅋ
ビショビショの子猫に話しかける。
???
???
あっ、じゃあ私たちと一緒に雨止むまで待とっか!
彼女が僕に続けるように子猫に話しかけた。
???
???
いいですよね?
ジン
ジン
あっはい、もちろん……
急に話しかけられて無愛想な返事になってしまったけれど、内心は彼女と話せるきっかけができて嬉しかった。
ジン
ジン
猫…好きなんですか…?
様子を伺いつつ、彼女に聞いてみる。
???
???
はい!特に、この子みたいな子猫は大好きなんです!
ジン
ジン
僕もです…ㅋㅋかわいいですよね
彼女と話しができて舞い上がっていると、





ブルブルブルブル!!と





子猫が体を震わせた。
ジン
ジン
あっ……
???
???
あっ……
お互いに言葉を失って、視線が合う。
???
???
アハハハっ、やられた〜!!ㅋㅋ
ジン
ジン
うわっ、これは本当にやられたな〜!!ㅋㅋ
子猫の体についていた水滴が飛んできて二人ともビショビショになってしまった。





けれど、子猫はすました顔をして歩いて行ってしまった。
ジン
ジン
あ〜あいつ〜!!濡らすだけ濡らしやがったなぁ〜!!ㅋㅋ
???
???
本当!悪い子だ〜!!ㅋㅋ
そう言ってわざとほっぺたを膨らまして怒るまねをする彼女はすごく可愛かった。





そんな彼女に見とれていると、彼女も僕の顔を覗き込んできた。
ジン
ジン
えっ、えっと……///
???
???
首にねこちゃんの毛がついてますㅋㅋ
ジン
ジン
首に!?
???
???
はいㅋㅋ
そう言うと彼女の手が僕にのびてきて、首に触れた。
???
???
はい、取れましたよ!ってあっ…勝手にごめんなさい!!
彼女が必死に謝ってくれていたけど、正直僕はそれどころじゃなかった。





彼女の手が触れたところが熱くて、





心臓の音が聞こえてきそうで、





僕の思考回路は彼女によって停止させられていた。





ただ、僕は確信していた。




彼女が





















運命の人だと。
???
???
本当にごめんなさい……!!
再び彼女の声が聞こえて気がついた。
ジン
ジン
いやいや、ありがとうございます
これ以上ここにいると本当にどうかなりそうで、
ジン
ジン
あの、よかったらこれ使ってください……///
これだけ言って、彼女に自分がきていたジャケットをかぶせて走り出してしまった。





まだ降り続けている雨に打たれながら、くさいことしたなぁなんて思いながらも、僕は満足していた。





帰ってくるかも分からないのに貸したジャケット。





けれど、焦りはなかった。




きっとまた会える。




そう思っているから。






















キムソクジン

運命の人に出会いました。