第98話
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🦄 side
あなたは知っていたはず。
僕もちゃんと伝えたはず。
それなにどうして自分から危険な目に……
ユンギヒョンの事故があって、ちゃんと頼れるって約束したんだ。
本当に"何か起こった"ときは僕たちに助けを求めてくれるって信じてる。
焦りを抑えて、あなたを見守ることにした。
しばらくすると、あなたがフラフラしてなんだか様子がおかしい。
自分が入れたんだから分かっているはずなのに、わざとらしく心配したふりをしている。
そのうえあいつ、さり気なくあなたの手を握っている…。
辛そうにしながらも、重ねられた手をやんわりとのけるあなた。
今までに見たことないくらいに顔を歪めて、怒りをあらわにするジミナ。
あいつもとうとう、完全に正体を現しやがった。
ボソリとつぶやいて立ち上がったグガを必死に引き止める。
そうだよな…あなた?
何が毒じゃないだよ!!
睡眠薬を混入させるなんて、立派な犯罪だ。
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