第77話
💊
🐹 side
あなたの叫び声が聞こえて目が覚めた。
時計を確認すると朝の2時。
するとガチャっというドアを開ける音が聞こえてきた。
こんな真夜中にどうしたんだろう…?
そう思って僕も部屋を出ると、
上着を持って廊下を走るあなたがいた。
とっさにあなたの腕を掴んだ。
掴んだあなたの腕から震えが伝わって来て驚いた。
振り向いて僕を見るあなたの目には涙が溜まっていて、一瞬で何かがあったんだと分かった。
ユンギが!?
危ないってどういうこと?
誰から聞いたの?
聞きたいことはたくさんあるけど、こんな状態のあなたの手前
出かかった言葉を押し戻すしかなかった。
するとこんな言葉が自然に口から出てきていた。
交差点…?あそこか!
車で15分くらいの距離……
何の迷いもなく、運転することを決めた。
いまだ震え続けるあなたの手を握って、真っ暗な夜の中、車を走らせた。
しばらくすると、その交差点が見えてきた。
そのとき、
ドンッ__________!!!!!
僕たちの耳に衝撃音が聞こえてきた。