第112話
⏳
🐯 side
ポッポをかけた、命がけとも言えるゲームが始まった。
時間があればあるほど、僕たちのほうが不利に決まっている。
あなたに照れない日なんてないし……
あなたを照れさせれば、その後に照れてもなんの問題もないし
ここは攻めて、あなたを照れさせるのみ!!
ピリつく空気の中、あなたを呼ぶ。
のんきに麦茶なんて飲んじゃって…
ずいぶんと余裕そうだな〜!?
バックハグをして、耳元でささやく。
いつもと違っておふざけなしの、100%本気。
これであなたのポッポはもらっ_____!?
あなたの首に回した僕の手に、そっと自分の手を重ねてくるあなた。
さらに首だけ僕の方へ向けて、上目遣いでこの言葉。
……っ、まだまだ!!
!?
いきなり、あなたが体の向きを変えて抱きついてきた。
あいかわらずの上目遣いのあなたが、僕の腕の中で人懐っこく笑っている。
ゲーム残り時間:5時間55分
生存者残り:6人
