第35話
💊
your side
この前、上着を貸してくれた人だ!
後で、ちゃんとお礼言わなきゃ!!
やっぱり怒ってる…?
この前のことを思い出して思わず笑ってしまった。
ホソクさんはすごく優しそう…
私より歳上なのにすごく丁寧に挨拶してくれた…
この前駐輪場出会ったときとちょっと印象が違うかも…
テヒョンくんには感謝してもしきれないくらいの恩がある。
後でもう一回お礼を言おう!
中学生だったんだ!
ジョングクくんにも助けてもらったから、お礼言わなきゃ!
元気よく返事をして、荷物を取りに行く皆さんは本当に私を歓迎してくれているみたいで嬉しかった。
危うく、今日見学に来た本当の目的を忘れるところだった。
さっそくリングをはめて見てみる。
すごい量の真っ黒なモヤモヤが見える。
そういうジアンさんの顔はまるで子供を心配するお母さんのようだった。
よろしくね、と言わんばかりにジアンさんがウインクをして部屋を出ていった。
すると、すぐにジミンとテヒョンくんが駆け寄ってきた。
ジョングクくんも近寄って来てくれたけど、何も言わずに見つめてくるばかり。
人見知りなのかな?
人前でも相変わらずのジミンに苦笑いしながら、お願いする。
積極的に話しかけてくれるテヒョンくんに比べて、ジョングクくんはやっぱり見つめてくるばかり。
声をかけるとパァ〜っと表情を明るくしてうなづいてくれた。
かわいいな〜なんて年下の男の子に胸をうたれながら、休憩スペースまで案内してもらった。