実弥side
ただならぬ雰囲気を...
上弦の弐じゃなく、あなたから感じた...
まぁ、きっとコイツは殺られないだろう
子供に手を出す隊員なんか居ねェだろうしなァ...
あなたは、ぶつぶつ何かを呟く...
俺ァお館様のそばに行った...
そう言って避けるばかり...
すると数十人の剣士がバタバタと倒れる...
攻撃?とも思ったんだが...
怒りに震えるあなたが居た...
アイツ周りの空気は重く、俺でも怖いと思った...
そして目にも見えぬ速さで、上弦の弐の前まで来て...
あの雰囲気はガラリと変わり、穏やかになった...
のは良いんだが...鬼もこんな顔すんだなァ...
正直、あなたと関わって初めて見たぜェ...
上弦の弐が話した内容だとよォ
どうも...触るだけで回復させる事も出来れば
触れて眠らせる事も出来るらしィ...
触れてるだけかァ...すげェ...
眠たそうにしているあなたを見ると
力を使い過ぎたのだろう...
子供なのにあのスピード...やべェ...
俺より遥かに早いだろ...あれ...
そう言ってその鬼は、あなたを抱き上げ
俺達に娘が世話になったと言う...
そしてアイツは鬼と共に消えてった...
また、会えると良いんだが...
俺も玄弥もお前を待ってるぜェ...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。