第17話

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2021/04/30 06:45
猗窩座side
ん?あれは...あなたじゃないか
なんだ?落ち込んでいるのか?(←違う...笑)

この廊下は真っ直ぐだし...
俺が前に居る事に、そのうち気が付くだろ...
とにかく様子を見ておくか(笑)

遠く離れてるとは言え、頭を上げれば
見えるんだから大丈夫だと思う...

15m...8m...いや、気付け!前見ろよ!
このまま手を広げて待ってみるか...
面白そうだな...どんな顔をするだろうか(笑)

3m...50㎝...ったく...前見なきゃ危ないだろ...
ムギュ...
あなた

きゃっ!へ?...あわわ...///

俺の事に結局気が付かなかった、あなた
俺に当たって転けてしまわぬように
優しく抱き締めた...って...
コイツ顔が妙に赤くないか?風邪か?熱とか...
あなた

猗窩座さん///ご、ごめんなさい!
前見てなかったです...///

猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
構わない、風邪でも引いたか?
ピトッ...
俺は自分の顔を近付け、デコを合わせ
自分の体で熱があるか確かめた...
そしたらコイツ...もっと顔を赤くしたんだ...
ドクン...
なんだ?...心臓がうるさい...
自分でも分かるほどに大きく脈打って...
あなた

か、風邪では...ないんです///
ご心配かけて申し訳ありません...
う~ん、少し熱いです///パタパタ

あなたは自分の手をうちわのようにして
パタパタとあおいでいる...
とても綺麗な虹色の瞳に
腰の所まである黒く綺麗な長い髪...
髪で暑いのか?

というか、自分も相当暑い
心臓も鳴り止まない...
あなたが髪止めでひとつに結ぶ
この動作すら綺麗に見えた...
あなた

...?あ、猗窩座さん?///

猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
お前...綺麗だな...
また顔を赤く染める...ああ...
このままコイツを抱き締めていたい...
離したくない...何故...?

どうしてだろうか...
まだ10歳のこんな小さな子供だと言うのに...
なのに...こんなにも愛お...

愛おしい?この俺が...?誰を...
あなたが、愛おしい...のか?
もう少し密着するように抱き締めてみた...
ああ...居心地が良い...うん、良い...
あなた

もう...お父様も猗窩座さんも...
綺麗とか可愛いとか大袈裟です///
私、普通と思いますよ?///

そう言ってあなたは、俺の胸に頭を預け
隙間がないくらいにピッタリと密着した...
首に顔を埋めてみる...良い匂いだ...

あぁ...なんだかクラクラしてしまう///
大袈裟なんかじゃない...お前は...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
綺麗だ...あなた...///
あなた

あ、ありがと...ございま、す///

離れなきゃな...そう思うのに体は正直で...
なかなか離れられない...///

コイツが来て何度も会いに行ってたな俺
小さな時からコイツが可愛くて...
あぁ...分かった...

その時からコイツが、好きだったのかも知れない...
(↑ロリコン...笑)
歳だって全然違う、身長だって、考える事だって...
だけど知ってしまった...

俺はあなたの事が好きなんだと...///

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