第10話

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2021/04/25 01:32
No side
あなたは蝶屋敷に着くと走り出した...
何でって?
ものすごい身長の大きな
(↑あなたにとって)
モヒカンのお兄さんが居たから(笑)

名前は不死川玄弥くん...
あなたちゃんに気が付いたけど...
子供相手に何をしゃべったら良いのか
分からないらしい(笑)

なので早く歩いてみたら
ペタペタと必死に走って追いかけている...
(今回は特別に○○sideを2人分載せます
あまりにも少ないので!では、どうぞ↓)
玄弥side
不死川玄弥
不死川玄弥
(可愛い///)
この子が、なんで俺に着いてくるのか
全く分からないんだけど...
俺に追い付いた女の子はニコニコしていた

とにかくこの子に目線を合わせる為
しゃがんでみる...本っ当に小さい...
それに瞳が虹色...珍しいなぁ...
あなた

にーにとおんなじ...ニコッ
兄たん、にーにとおそろい♪

『にーに』?誰の事だろう...
多分この子が言う『兄たん』は俺の事と思う...
『にーにとおそろい』って...誰と?
そう考えているうちに、女の子は俺に抱き付いていた
あなた

兄たん好き♪兄たん遊ぼ?スリスリ

俺に頬擦りしてくる女の子...すごい可愛い///
こんな怖い顔の俺に怯えない女の子
(↑自覚あったんだね...)
遊び相手...俺で良いのかな?
すると兄ちゃんが向かって来た...
不死川玄弥
不死川玄弥
兄ちゃん!?
あなた

にーにだ!兄たんとおそろい♪ニコッ

不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
俺ァお前の兄貴じゃァねぇよ!
(↑玄弥くんに対しての言葉)
あなた

にーに、いじわる!兄たん...
えーんえーん...だよ?
(えーんえーん:悲しい)

不死川玄弥
不死川玄弥
え、えっ?兄ちゃんの妹?
あ、俺は大丈夫だよ?
いつもの事だし...
兄ちゃんに妹?小さ過ぎない?
そもそも妹なんて生きて居たっけ?
しかも女の子は俺から離れないしさ...
兄ちゃんめっちゃ怒ってるし...
ど、どうしよう...
あなた

兄たん...抱っこ...

不死川玄弥
不死川玄弥
お、俺?兄ちゃんじゃなくて良いの?
あなた

にーに、兄たんに、いじわる!
兄たんが良い...痛い痛いは、いや...
あなた...兄たんが良い...

この子...あなたって言うんだな...
にしても綺麗な瞳だなぁ
とにかく俺が良いって言うし...
あなたを抱き上げる...おぉ...なんとも軽い...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
ケッ、勝手にしやがれェ...っておィ!
あなたは兄ちゃんの服を握って離さない
5歳ぐらいだよな...この子...
兄ちゃん相手にすごい落ち着いてる...
いや、俺にだってあんな感じだったし
当たり前なのかな?
あなた

にーに...兄たんと仲良しでしょ?
怒っちゃ、めーだよ?

あぁ、兄弟って分かるのかな?
なんとも可愛い言い方...『めーだよ』って...
多分『ダメだよ』って事だよね...うん、可愛い///
俺はこの子の頭を撫でた...
不死川玄弥
不死川玄弥
ありがとう...あなた///ナデナデ
あなた

うん♪兄たん大好き♪にーに?
兄たんと仲良ししないと、めっ!だよ?
分かった?

ふと廊下の先を見ると柱の方々が居て
肩を振るわせ笑っていた...
そりゃそうだよね?5歳に怒られてる柱...
そんな事あり得ないもんな(笑)
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
わァったよ、わァったから...
離せっての!ったく...///
ふふんっと満足気にしている(笑)
可愛いなぁ...って思った///
すると柱の方々が近寄ったとたんに
あなたは俺の肩に顔を埋めて抱き付いてきた
でも、ちゃっかり兄ちゃんは離さない(笑)
宇随天元(音柱)
宇随天元(音柱)
派手に子供に負けてんなぁ不死川(笑)
伊黒小芭内(蛇柱)
伊黒小芭内(蛇柱)
子供相手に負けてどうするんだ...
全くお前は...ネチネチ
宇随さんがしゃべっても
伊黒さんがネチネチ文句言っても離れない...
あなたは少し頭を兄ちゃんの方に向けた
何度も言うけど...俺からは離れない...
あぁ...この子、可愛い///
あなた

にーに...

兄ちゃんに向けて何かを言いたげなあなた
その声に振り向いた兄ちゃん...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
あんだァ?
あなた

兄たんとバイバイしちゃったら...
もう...会えないよ?
好き好き...なんでしょ?
プンプンしたら...えーんえーんだよ...

そう...誰もが理解出来た...
死んでからじゃ遅い、家族は大事にとそう聞こえた...
怒っていたら、もし失った時、苦しくなるのは
自分だと...言いたかったのだろう...
兄ちゃんも目を見開いて黙った...
あなた

あなた...兄たん好き...
バイバイやだ...

そう言ってまた俺の肩に埋もる...
5歳とは思えないほどの考え方だった...
必死に俺達兄弟の事を考えてくれてる
初めて会ったのに...

命の大切さ、生きている事の大事さを
改めて思い知らされたんだ
小さくて可愛い女の子が俺達兄弟を救ってくれた...
ありがとう...悲しい思いをさせてごめんな?
俺はあなたをぎゅ~っと抱き締めた
不死川玄弥
不死川玄弥
ありがと...俺さ...これからは
兄ちゃんと仲良くするね?グスッ
多分、俺は今...泣いてる
兄ちゃんが俺の頭をポンポンしてくれた
ああ、兄ちゃん...俺、兄ちゃん好きだよ...
泣いてる俺と、優しい兄ちゃんを見て
あなたはニコニコ笑っていた...
そして俺に頬擦りして
あなた

兄たんニコニコ、にーにもニコニコ♪

不死川玄弥
不死川玄弥
ふふっ、本当だね?ありがと...///
俺が笑ったら、あなたがもっと笑った
兄ちゃんを見ると照れ臭そうにしていた
良かった...もう1度兄ちゃんと仲良くなれて...
不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
なんだァ...その...玄弥にはよォ///
死んでほしくなくてなァ...
弱くたって良いんだァ...
ここに入ってほしくなくてよォ...
言い方が悪くてすまなかったなァ///
そんな事は知ってるよ...
いつだって俺の兄ちゃんは優しいんだから///
大好きだぜ兄ちゃん♪
あなた

にーに?兄たんと仲良し?

不死川実弥(風柱)
不死川実弥(風柱)
...お前のおかげだァ///
あなたはにっこり笑って
兄ちゃんにも頬擦りをしていた(笑)
そしたら兄ちゃんは
目を見開いて固まってたけど
しばらくして、あなたの頭を撫でていた...

鬼殺隊に入ったら、いつも危険と隣合わせで
いつ死んでもおかしくない...
だからちゃんと仲直りしたかったんだ...
あなた...本当にありがとう...

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