No side
あなたは蝶屋敷に着くと走り出した...
何でって?
ものすごい身長の大きな
(↑あなたにとって)
モヒカンのお兄さんが居たから(笑)
名前は不死川玄弥くん...
あなたちゃんに気が付いたけど...
子供相手に何をしゃべったら良いのか
分からないらしい(笑)
なので早く歩いてみたら
ペタペタと必死に走って追いかけている...
(今回は特別に○○sideを2人分載せます
あまりにも少ないので!では、どうぞ↓)
玄弥side
この子が、なんで俺に着いてくるのか
全く分からないんだけど...
俺に追い付いた女の子はニコニコしていた
とにかくこの子に目線を合わせる為
しゃがんでみる...本っ当に小さい...
それに瞳が虹色...珍しいなぁ...
『にーに』?誰の事だろう...
多分この子が言う『兄たん』は俺の事と思う...
『にーにとおそろい』って...誰と?
そう考えているうちに、女の子は俺に抱き付いていた
俺に頬擦りしてくる女の子...すごい可愛い///
こんな怖い顔の俺に怯えない女の子
(↑自覚あったんだね...)
遊び相手...俺で良いのかな?
すると兄ちゃんが向かって来た...
兄ちゃんに妹?小さ過ぎない?
そもそも妹なんて生きて居たっけ?
しかも女の子は俺から離れないしさ...
兄ちゃんめっちゃ怒ってるし...
ど、どうしよう...
この子...あなたって言うんだな...
にしても綺麗な瞳だなぁ
とにかく俺が良いって言うし...
あなたを抱き上げる...おぉ...なんとも軽い...
あなたは兄ちゃんの服を握って離さない
5歳ぐらいだよな...この子...
兄ちゃん相手にすごい落ち着いてる...
いや、俺にだってあんな感じだったし
当たり前なのかな?
あぁ、兄弟って分かるのかな?
なんとも可愛い言い方...『めーだよ』って...
多分『ダメだよ』って事だよね...うん、可愛い///
俺はこの子の頭を撫でた...
ふと廊下の先を見ると柱の方々が居て
肩を振るわせ笑っていた...
そりゃそうだよね?5歳に怒られてる柱...
そんな事あり得ないもんな(笑)
ふふんっと満足気にしている(笑)
可愛いなぁ...って思った///
すると柱の方々が近寄ったとたんに
あなたは俺の肩に顔を埋めて抱き付いてきた
でも、ちゃっかり兄ちゃんは離さない(笑)
宇随さんがしゃべっても
伊黒さんがネチネチ文句言っても離れない...
あなたは少し頭を兄ちゃんの方に向けた
何度も言うけど...俺からは離れない...
あぁ...この子、可愛い///
兄ちゃんに向けて何かを言いたげなあなた
その声に振り向いた兄ちゃん...
そう...誰もが理解出来た...
死んでからじゃ遅い、家族は大事にとそう聞こえた...
怒っていたら、もし失った時、苦しくなるのは
自分だと...言いたかったのだろう...
兄ちゃんも目を見開いて黙った...
そう言ってまた俺の肩に埋もる...
5歳とは思えないほどの考え方だった...
必死に俺達兄弟の事を考えてくれてる
初めて会ったのに...
命の大切さ、生きている事の大事さを
改めて思い知らされたんだ
小さくて可愛い女の子が俺達兄弟を救ってくれた...
ありがとう...悲しい思いをさせてごめんな?
俺はあなたをぎゅ~っと抱き締めた
多分、俺は今...泣いてる
兄ちゃんが俺の頭をポンポンしてくれた
ああ、兄ちゃん...俺、兄ちゃん好きだよ...
泣いてる俺と、優しい兄ちゃんを見て
あなたはニコニコ笑っていた...
そして俺に頬擦りして
俺が笑ったら、あなたがもっと笑った
兄ちゃんを見ると照れ臭そうにしていた
良かった...もう1度兄ちゃんと仲良くなれて...
そんな事は知ってるよ...
いつだって俺の兄ちゃんは優しいんだから///
大好きだぜ兄ちゃん♪
あなたはにっこり笑って
兄ちゃんにも頬擦りをしていた(笑)
そしたら兄ちゃんは
目を見開いて固まってたけど
しばらくして、あなたの頭を撫でていた...
鬼殺隊に入ったら、いつも危険と隣合わせで
いつ死んでもおかしくない...
だからちゃんと仲直りしたかったんだ...
あなた...本当にありがとう...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。