第46話

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2021/05/19 11:03
あなたside
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
気にするな、あなた...ギュッ
お前は、愛される為に産まれたんだ
大丈夫...大丈夫...ボソッ
とても小さな声で猗窩座さんが、ささやいた...
そっか...私は、愛される為に...
それなら人間なんかいらない、無惨様達だけで良い...

どうせ、みんな...心のどこかでカナヲ姉さんと
『同じ事を思ってる』
そう思ったら、胸が痛いけど大丈夫...
猗窩座さん、ありがとう...私、すごく嬉しいよ...
あなた

ありがとう...猗窩座さん...グスッ

猗窩座さんはニッコリ笑ってくれた
義勇は、私を心配そうに見ていた事に気付く...
あなた

義勇ごめんね?
もう、大丈夫だから...ニコッ

冨岡義勇(鬼化)
冨岡義勇(鬼化)
大丈夫なら良いんだ...ナデナデ
ありがとう...ありがとう...
私...すごく愛されてるんだね...
人間になんか愛されなくたって良い
私には、こんなに頼もしい家族が
何人も居るんだから...
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
君みたいな意地悪な子は初めてだよ...
なんで、そんなひどい事を言うの?
俺は良いとして...

あなたをけなすなんて
あっちゃいけないんだぜ?
許せないから...死んで?(笑)
あなた

お父様をけなした罪は、死で償え...
人間なんか...大嫌いだぁ!(泣)

お父様と義勇と猗窩座さんは攻撃を
私は攻撃の跳ね返し、何十分も戦った...
するとお父様が、カナヲ姉さんの体に攻撃を入れた...

あ~あ...血まみれ...もう、治す事なんてしないよ?
だって、カナヲ姉さんが悪いんだもん...
胡蝶カナヲ
胡蝶カナヲ
まだ...まだ戦える!
あなた

お前のような人間が居るから
鬼が産まれるんだ...
悪い人間さえ居なければ
平和に暮らせたのに!
『鬼』なんて生まれなかったのに!

私の話に集中しているに、お父様が攻撃をした...
カナヲ姉さんは、わずかな息が残っていたので
しのぶとしのぶの姉さんカナエさんを隣に寄せてあげた...
あなた

カナヲ姉さん良かったね
しのぶ達の所へ行けるよ?ニコッ

童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
さよ~なら♪グサッ!
カナヲ姉さんは死んでしまった...
これで良いのよ...これで...
さ、累お兄ちゃんの所に行かなきゃ!
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
次は、累くんかなぁ?
あなた

うん...(しのぶ...ごめんね...)

童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
最後に3人の心臓を
もう1度だけ刺してさ
完璧に殺しておこうよ~♪
冨岡義勇(鬼化)
冨岡義勇(鬼化)
俺がしてやろう...グサッ!
心音が完全に止まったのを聞いて
私達は累お兄ちゃんの所へ向かう...けど
私は、とても苦しかった...

しのぶ...本当にごめんなさい
優しかった貴女しのぶが大好きだった...
ありがとう...しのぶ...

累お兄ちゃんの所に着くと
炭治郎兄さんと杏寿郎が居た...
あなた

累お兄ちゃ~ん!ムギュー...

累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
良かった...
あなた、無事だったんだね?
あなた

うん!元気♪

累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
ほら...危ないから離れて?
あなた

やだ!累お兄ちゃんと
もっと『ぎゅ~っ』てする!

累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
(嬉しいけど困ったなぁ...)
竈門炭治郎
竈門炭治郎
あなたっ!
煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
あなた少女!
あなた

黙ってよ、人間なんか大嫌い...グスッ
カナヲ姉さんが、私とお父様に
嬉しい事も楽しい事も苦しい事も
辛い事も感じなくて
空っぽだって言った!グスッ

竈門炭治郎
竈門炭治郎
(なんて事を言うんだカナヲは...)
あなた

中身なんて、心なんて
私には無いって言ったんだ!
しかも!なんの為に生まれて来たの?って
死んでしまえば良いのにって(泣)

煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
俺達は違う!
あなた少女に生きてほしい...
あなた

しのぶなんて、『お館様殺した』
って決め付けた...
恩を仇で返したって言われたぁ(泣)

本当は誤解して居ただけ...
しのぶは誤解してただけなんだよ...
でもね?とても言われて苦しかった
しのぶ...貴女を悪く言ってごめんなさい
だけど、悲しいの...
累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
ひどいね...これだから人間は...
自分勝手で愚か...
あなた、大丈夫だよ...ナデナデ
竈門炭治郎
竈門炭治郎
あなたは
鬼の元で産まれてしまったけど
決して死んでほしいとは
思っていない!信じてくれ!
煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
あなた少女...
俺達と共に平和な世界で
暮らそう!さぁ...
杏寿郎が刀をしまい両手を広げてる...
私は、あたたかな温もりが好き...
誰であっても嬉しかった
だけど、もう信じなi...いや...
2人の事は信じてる...

でも、私だって家族を失いたくない!
私だけが生きて、お父様達が死ぬなんて
絶対に嫌だ!(泣)
あなた

義勇!お父様!猗窩座さん!
お願い...私、怖い...グスッ

演技?違う...本当に怖い...
杏寿郎は悪くない、炭治郎兄さんも悪くない...
そんなのは、対応の仕方で分かってる...
でも...もう嫌!失いたくないの!
冨岡義勇(鬼化)
冨岡義勇(鬼化)
任せておけ...
あなたを泣かす奴は許さない!
竈門炭治郎
竈門炭治郎
義勇さん...なんで...
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
俺の娘を泣かせる奴は
絶対に許さないよ?覚悟は良い?ニヤッ
煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
あなた少女!どうして...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
お前の仲間が悪い...
カナヲとしのぶと言ったか?
アイツ等が、けなして泣かせた!
誰か1人でもそんな奴が居たら
信用なぞ出来んに決まっている!
累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
可哀想に...ナデナデ
あなた

怖い...グスッ
(ごめんなさい...)

竈門炭治郎
竈門炭治郎
(怯えている匂い...)
ガチャン...
杏寿郎が刀を捨てた...
鬼狩りが鬼を目の前にして刀を捨てるなんて
普通は有り得ない...
でもきっと...それほど優しい...

ねぇ...私だって杏寿郎や炭治郎兄さんの事
とっても大好きだよ?でも...行けない
だって私は『てき』だから
煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
あなた少女...刀は捨てた...
まだ信用ならんと思うが
もう1度聞いてくれ!
杏寿郎...私、杏寿郎はあたたかくて好きだよ
私は信用してる...
今の姿や、態度を見て分かるから...
でも...私には家族が居る

いつだって優しくしてくれて...
私が寂しい時はそばに居てくれて
辛い時は、抱き締めてくれて
いつも私を受け入れてくれる...
だから...ごめんなさい...
煉獄杏寿郎(炎柱)
煉獄杏寿郎(炎柱)
俺と竈門兄妹、不死川兄弟に
宇随、伊黒、時透、悲鳴嶼殿...
それに甘露寺だって待ってるんだ
どうだろうか...
帰っててはれないか...?
あなた

みんな大好き『だった』...
今は怖い...

竈門炭治郎
竈門炭治郎
(嘘の匂い...本当は好きなのか?
なら、勝って連れて帰るまでだ!)
『だった』なんて嘘...今も本当は大好きだよ
でも、怖いのは本当...ねぇ、杏寿郎...

大好きだから『そばに居てほしい』
って思うんでしょ?
だから大切なぶきまで捨てて
私に『帰って来て』と願うのでしょ?

その願いを叶えられなくてごめんなさい...
みんな...さよなら...
猗窩座(上弦の参)
猗窩座(上弦の参)
下弦の伍!
あなたの耳を塞ぎ
抱き締めてやってくれ...
この場は俺と童磨が引き受ける!

(杏寿郎達が死ぬ場面など
見せたくない...)
童磨(上弦の弐)
童磨(上弦の弐)
あなた?良い子で待っててね~♪
俺が悪者を倒すから♪
あなた

お父様、猗窩座さん...グスッ
(杏寿郎、炭治郎兄さん
本当にごめんなさい...)

累(下弦の伍)
累(下弦の伍)
あなた...おいで?
パフッ...
あったかい...累お兄ちゃんあったかい...
この温もりが好き...
音は聞こえない...何にも見えない...
けど、累お兄ちゃんの心臓の音を聴くと
『鬼だって生きてる』そう感じられる...

はぁ...神様、私って最低なのかな?
『杏寿郎や炭治郎兄さん達に生きて居てほしい』
だけど『お父様達にも生きて居てほしい』
欲張りは、いけない?でも、そう願っちゃうの...
ごめんなさい...

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