あなたside
ひどい...本当に人間はひどい...
自分勝手じゃん...
動物は人間に家族を殺されて怒ってる...
じゃあなぜ人間は動物を殺すの?
それは自分達が生きる為に
動物達を食料にしているから...
なのに...人間達は...
鬼が人間を食べる事に怒っている
何がいけないの?
強くなる為に食べるって聞いたけどさ
鬼だってお腹は空くんだよ?
食べるに決まってるじゃん...
どうしてダメなの?なんで?良いじゃん...
人間達が最初に殺しを始めたのに...
なんで被害者のフリをするの?
悪いのは人間でしょ?
人間に文句を言う権利なんか無い...
もう嫌だ...私の家族を返して...
でも...私達にも言う権利は無いのかな...?
分からない...もう分からない...
猗窩座さんと無惨城に帰って来てから
泣いて部屋に、こもりっぱなしの私...
お父様も無惨様もみんな心配で
扉の向こうに居るのが分かる
はぁ...魘夢兄ちゃんに会いたい...
魘夢兄ちゃんのお洋服...
確か私...持って帰って来てたハズ...
服をぎゅっと抱き締めた
魘夢兄ちゃんの匂いがする...
本当に会いたい...だけど居ない...
魘夢兄ちゃん、ごめんなさい...
またボロボロと泣き出してしまった...
仕方ないじゃない...悲しいんだもの...
私は、寂しくないように...と
自分の部屋に魘夢兄ちゃんのお洋服を飾った
でも、涙は溢れて止まらなかった...
どうしても人肌...違った...鬼肌が恋しくなったので
涙をボロボロと流しながら扉を開けた...
すると、みんなが抱き締めてくれた
あったかいなぁ...このままで居たい...
もう、これ以上失ないたくない
怖い...鬼狩りが怖い...そして憎い...
人間なんて大嫌いだ...私に優しくしてくれた人...
本当にごめんなさい...私...人間が嫌い...
そして皆は居間でゆったりと過ごして居た
無惨様は、ソファーに『どっかり』と
座っていらしたので、私は隣にソッと座った
無惨様は私の肩に手を回し
抱き寄せて、頭を撫でてくれたんだ...
なんだかホッとする...
(これ本気だって...引くよね...↑)
(甘露寺さん...笑)↑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。