第8話

高橋文哉_僕だけに
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2021/11/23 06:38


〜文哉side〜


俺には愛おしくて大切な彼女がいる。



誰よりも大切で、絶対に守ると決めた存在。



そんな彼女は…










あなた「文哉〜、」


そう言って抱きついてきました。



現在の時刻は朝8時。朝からこの調子です。



そうです、彼女、とっっっても甘えん坊なんです。



その上僕より背が低い。


僕は176cm、彼女は156cm。


20cm差があって、可愛くて仕方がない。


〜あなたside〜


朝から隣にこんなイケメンがいるなんて私相当幸せ者です。


その朝から隣にいるイケメンは高橋文哉、私の彼氏です。


誰よりも優しくてかっこよくて、私がいくら甘えても受け止めてくれる。


私が甘えすぎていつかフラれちゃうんじゃないか、って不安になる事もあるけど。


あなた「文哉〜、」


朝から隣に文哉がいる事が幸せで抱きつく。


文哉「はいはい、おはよう笑笑」


文哉もふにゃっとした笑顔で抱きしめてくれる。


ああ、こんな幸せな休日があって良いんだろうか…


文哉「ほら、そろそろ起きるよ」


あなた「まだ寝てたい〜、」


文哉「じゃあ僕先に起きてるからね」


文哉は私がひとときも文哉と離れたくない事を知っていて意地悪する。


文哉が出ていってしまった後を追いかけるようにゆっくりと起き上がる。


ドアを開けてリビングに向かえば、文哉がもう朝食を作る準備をしていた。


エプロンをつけて気合十分だが所々はねている髪の毛。


愛おしくて口角が上がってしまう。


文哉「何笑ってんの、笑笑」


あなた「いや、なんでもないよ?笑笑」


キッチンに立つ文哉の元に近寄り後ろから抱きつく。


20cm身長差があるから、文哉の背中はとても逞しく見える。


文哉「もう…朝から可愛いなあ」


あなた「ふふ、文哉あったかい」


文哉のお腹に回した私の両手を、私より大きい手で包み込む。


文哉「朝からそんなデレデレで…本当に甘えん坊だねあなたは。笑笑」


ちょっと困ったような表情で、でも嬉しそうに笑う文哉。


文哉「朝ごはん食べよ、ほら、」


あなた「うん、」


「「いただきます」」


文哉が焼いてくれたパンを頬張る。


あなた「ん、おいひい!」


文哉「あなた、ケチャップついてる笑笑」


あなた「え、嘘」


文哉は笑いながらスマホを取り出した。


カシャッ


あなた「あ、ちょっと!」


文哉「ふっ、可愛い本当に笑笑」


そう言いながら私の口元のケチャップをとってくれた文哉。


朝からそんなに甘い言葉を降らされたら私の心臓が持たない…


負けじと私も文哉に言い返す。


あなた「ふ、文哉だって!かっこいいし、優しいし…いくら甘えても許してくれるし、たまに可愛いし、」


どんどん顔が赤くなっていくのが分かる。


文哉「…まあ、あなたみたいな甘えん坊さんお世話できる人僕しかいないですし?笑笑」


あなた「なっ…!笑笑」




文哉は私を弄ぶように笑う。


あなた「…だって、文哉が好きだから、」


文哉「え、なになに?もう一回言って?」


あなた「文哉が、好きだから、甘えちゃうんだよ、」


文哉「なんて??」


あなた「だから、文哉が好きだから甘えちゃうんだよ、って…」


文哉「聞こえない、もう一回!」


あなた「…それ聞こえてるでしょ!!」


文哉「…バレた?笑笑」


文哉「だって可愛かったんだもん、何回でも言わせたかったから、笑笑」


あなた「…もう笑笑」



朝食を食べ終えて、ソファーで文哉とくつろぐ。


今日は特に予定も無いから、家で文哉と一日中過ごせる。


文哉が観たい映画があると言い、スマホで操作してテレビに映した。


どうやら恋愛もののようで、有名な俳優さんと女優さんのW主演だった。
















ラストにかけて物語が加速していく。

恋人役の主演2人は、ある理由で引き離される事に。


文哉「……」


横を見ると、文哉は映画に集中していた。

少し目が潤んでいるようにも見える。




映画の内容もあってなんだか寂しくなった。

綺麗な文哉の横顔が、いつか見れなくなっちゃうんじゃないかって。


文哉との距離を詰める。

文哉は映画に熱中していて気にしていないみたいだ。


さらに近づき、文哉の肩に頭を乗せた。


文哉「…ん?どうしたの?」


あなた「…なんでもない、」


今はとにかく、文哉とくっついていたい。


文哉「…悲しくなっちゃった?」


そう言って優しく微笑む文哉。


あなた「…うん」


文哉「なんでよ〜、僕はどこにも行かないよ笑笑」


あなた「…だって、、」


あなた「…私、いつも甘えてばっかだし、、いつか愛想つかされるんじゃないかってちょっと不安だった、」


文哉「…何言ってんの、」


文哉は優しく私の頭を撫でる。


文哉「僕はどんなあなたも好き。甘えん坊なのも、寂しがり屋なのも。」


文哉「絶対離さないから。安心して。」


頭を撫でているもう片方の手で私の手を握ってくれた。


あなた「大好きだよ、」


そう言うと文哉はにこっと笑った。


文哉「僕も。」



文哉「…って、ほんっとお前、可愛すぎ、」


言った後に顔を赤くして照れる文哉。


あなた「文哉はかっこいいよ、」


文哉「…それ反則。」


両手で顔を覆う文哉は可愛かった。


可愛いとか言ったら怒られちゃいそうだけど、笑笑



今日は文哉と2人でショッピングに。


隣に並んで歩くと身長差を改めて感じる。


文哉は自転車が来たらそっと反対側に寄せてくれるし、荷物も持ってくれる。


こんな完璧な彼氏がいていいんでしょうか、、


肌寒くて文哉のコートの袖に手を伸ばす。


少しだけ引っ張ると文哉はすぐに気づいてくれて、


文哉「手、繋ぎたいの?」


そう聞かれてこくりと頷く。


文哉「…ほんとかわいい、笑笑」


文哉「はい、」


照れたように手を差し出してそう言うものだから私も恥ずかしくなる。


文哉「家ではあんなにでれっでれなのに外に出ると大人しくなっちゃうのほんとかわいいね〜、あなた?笑笑」


にやにやしながら私の顔を覗きこむ。


あなた「…意地悪、笑笑」


ちょっとした仕返しに繋がれた手を力いっぱい握ってやった。


文哉「力弱いなあ…笑笑」


あなた「うるさい、笑笑」


繋がれた手は文哉のコートのポケットの中へ。


何も言わずしれっとこういう事ができて、私がいくら甘えても受け止めてくれて。


文哉は、私の自慢の彼氏です。




〜文哉side〜


外に出ると恥ずかしくなっちゃって思うように甘えられないあなた。


小さな手が僕のコートの袖を小さな力で引っ張る。


あなたの顔を見ると恥ずかしそうに頬を赤らめていた。


手を繋ぎたいのかな、


小さな手と僕の手が繋がる。



ああ、本当に可愛いな僕の彼女って、、


いつもなだめるように対応してるけど、


心の中では余裕が無かったり。


あなたが可愛すぎるのが悪いんですけどね。


甘えん坊で寂しがり屋で、時には恥ずかしがり屋で。


そんなあなたは、僕の自慢の彼女です。


End.


リクエストありがとうございました🙇🏻‍♀️♥️


楽しく書かせていただきました(* .ˬ.)"


リクエストいつでも受け付けております🙆🏻‍♀️


すぐには書けないかもしれませんが必ず書かせていただきますのでよろしくお願い致します!!

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