☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
ズル ズル
と、こうたろうが思った言葉を口に出す。
確かに、この状態はモテる男子も結構考えさせるものだろう、はたまたモテない男子は尚更だ。
二人の女子(中学生&成人)が片方ずつあっきぃの手首をギュっと掴んで歩いていて、これの何処に好意が無いと思うのだろう。
アーウラヤマシッコノサクシャノヤロウ(パアトナレーション放棄)
……話もどるぞー
とかあいいちゃんが目の前のチカチカと光る蛍光灯の光に照らされた鉄のドアに気付き、あっきぃをなーなに託し、小走りでドアに近づく
ただいまの状態&map time☆↓
ガチャガチャ
と錆びた鉄同士が擦れあう音がかあいいちゃんがいる方から聞こえてきた、どうやら鍵が掛かっているようだった
そのため、また小走りでこちらに走ってくる
はず
かあいいちゃんは(かあいいちゃんを除いた五人から見て)右に目を向け、そして立ち止まった
そしてかあいいちゃんがボソっと顔をこちらに向けないで呟く
と目を丸くして言うため、何かあったのかとなり、かあいいちゃんの元へと向かった
そして、後ろからこうたろうが例のひらけた所に近づき、顔を出し覗いた
と、こうたろうは言い、今現在頼れる大人、ぷりっつを見る。
それにぷりっつは答えるようにこうたろうがいる所に無言で近付き、小さな崖を見た。
と答えた
そしてぷりっつは急に崖を降り出した、その様子に他の四人はびっくりする
ザザ
慌ててぷりっつの弟子達がぷりっつの方へ向かい、崖を覗く
そこには着地に失敗したようで、地面にペタんと座っているぷりっつの姿があった
とすごく心配しているようで、すけまるが即座に反応し、ぷりっつと同じく崖を降りる
が、その行動はぷりっつの時として同じで皆に心配をかける
ぷりっつはその場を即座に軽々と移動し、そこに降りてきたすけまるに目を通す
幸い、すけまるはぷりっつとは違って着地に成功したようで、両足でしっかり立っている
とぷりっつが喋りながら…いやすけまるにツッコミをしながらスッと立ち上がった
そして上にいる弟子&師匠達に話し掛ける
弟子達が顔を見合せ、降りる順番を決めている。
弟子達はあっきぃの一件があってからこそなのか、それとももう怖さなど分からなくなってしまったのか、どっちにしろ五人は"恐怖"何てものはもう持ち合わせてはいないのだ。
そして決まったようでこうたろうが降りようとする
ザザザ
と、控えめな声で次の人に言う
そしてかあいいちゃんが顔を出し、下にいる三人に聞こえるよう、手を口の近くに持っていき、まるで井戸を覗き、『こんにちは』とでも言っているようだった
あっ…(察し)と思った下にエロ男子組(?)がニヤニヤしながら移動する
かあいいちゃんは男子組に向かってドン引きするような顔をしながら、白と黒のストライプ模様のワンピースを押さえ崖から降りてきた
とまた信号をおくる
そして、なーなが顔を出し、下を覗くが、その顔は凄い怯えている…いや怖がっている子犬のようだ。
心成しか、手も震えている様な気がする
それにかあいいちゃんが気づいたらしく、なーなに近付いて行く
と小さく…震えた声でなんとか言葉にする
となーなの後ろにいたあっきぃに急になーなの腰に腕を回され、一緒に崖から降りる
勿論、セーラースカートに手を添えてだ
まるで、滑り台が怖くて降りれない女の子がお父さんと一緒に降りている、そんな景色だった
そんな絶景を見逃すまいと静かにぷりっつはスマホについているカメラ機能を起動させ、フラッシュに注意し、1枚撮った
とこれまた静かに肩を揺すって笑っていた
が、あることに気づくと途端に笑いをやめ、五人に伝えた
ぷりっつの切羽詰まった声に、五人の中の誰も疑問を口にしなかった
6人の中に静寂が行き渡る
それと同時にあるBGMと人の話し声が、耳に飛び込んできた
それが聞こえたようで、あっきぃが静かにぷりっつへ近付き、サッと話しかけた
あっけらかんとしているぷりっつは答えた
途中すけまるが二人のやり取りで吹き出しかけたりしたが、この場にいる全員は自分がやらなければいけないことをわかっているみたいで、瞳がらんらんとしていた
全員が今、やらなければならないことは…そう
そしてよく見ると板にしゃがめば人一人入れそうな穴があり、その先にも何故か同じぐらいの板とあの穴があった、ここを通り抜ければ左右に階段らしき物があるが、更に奥に進めそうだ。
先に行こうとぷりっつがあの板に近づくと、あっきぃがぷりっつの肩をこちらに引き戻す様に掴み、真っ直ぐにぷりっつを見つめた。
先程まで弟子達に格好悪い姿を見せたからだろうか、それともぷりっつには”借り”があるからだろうか、果たしてその両方なのかは分からないが
『やってやるさ』
邪念も歪みもない無いあの火を彷彿とさせる瞳だった。
そして静かに、しゃがみながらその板の奥へと進み始めた
あっきぃがテレビの音がする方へと目を向け、少々荒い磨り硝子の奥に見える人影を見た。
どうやらこちらには気付いていないらしい、テレビに付きっきりだ、
初回だからか、あっきぃがビビりだからか分からないが結構時間を食いながらでも何とか板の最奥へと辿り着く事が出来た、
あっきぃがゆっくりと体制を整えながら辺りを見渡し、この先に自分達が求める”モノ”があるのかどうか、視覚で捉えた
こうたろうにこっちに来るよう手招きをする
そうしたら若干驚いた様な顔をして、あの磨り硝子の前を人に気付かれないように素早く、静かに通った
そうして段々と上手くいき、最終的には、少々危ない所があったが全員板の最奥へと進むことが出来た。
ヒグラシに混ざりながらあっきぃが声を出した
とかあいいちゃんがあっきぃも含め、ぐるっと見渡すように言った
かあいいちゃんの呟きになーなが静かに答える
その先へ進む道は、更に6人の冒険心、好奇心を擽るように左右に分岐していた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。