ソクミナと先に体育館に戻るとミンハオが俺たちを呼んだ。近づいていくと、腕をグッと引っ張られて3人で頭を突き合わせる形になる。
そんなことを言ったソクミンの頭を軽く叩く。
そう叫ぶと、2人に冷たい目線を送られた。
ブツブツと言っていると、同時に2人から背中を叩かれた。思わず顔を上げると、そこには荷物を持ったあなた先輩、 2人の言っていることが分かった気がして直ぐに走った。
荷物を貰うと想像よりもだいぶ重たくて、こんなにいつも重いものを運んでいるのかと思うと少し申し訳なくなった。
ふわっと笑ったあなた先輩は本当に綺麗だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!