第40話

まさかの連続 後(last)
722
2022/12/01 08:29



健太
四つ巴でお願いできるかな?
健太
◯◯?


って…



そんなんできるか!ってなるよね?普通…



恋愛というもの知らなかった私に
まさかのモテ期到来。



ハグとかキスとかしたことないんだよ?!



低の低のレベルなんですよ?!私!!



それに全員イケメンって…もはや高嶺の花になった気分、?




え、そんなん私、調子に乗っちゃうよ??




って、そんなこと言ってる暇なんてなくて…






え、私どうしたら…いいの?






あなた

え、あ、えーっと

あなた

あの、えーっと


えーっと…



誰かこの状況を助けてくださいぃぃ。



北人
◯◯は好きな人いるの?
あなた

えっ

ド直球…笑
あなた

あ、はい

あなた

まぁ一応…

健太 壱馬 北人 樹




ちょちょちょっと!
空気悪いで!笑 もっと笑ってや!
そ、そうそう!笑
今日は一旦この話は終わりにしよう!
リキヤ
じゃあメイク終わった人は!
各々スタジオ先入ろうか、


陣さん、陸さん、リキヤさん…ありがとおぉおう…


今日の収録はなんとか終わって
(4人による視線はものすごかったというのは言うまでもない)


皆さんもそれぞれ帰っていって、私も無事帰宅。






このときの私は、これからの4人によるアピールに圧倒される日々を過ごすなんて思ってもみなかった…














例えばこんなある日、


北人
◯◯!
北人
◯◯が行きたいって言ってたカフェ
次の休みに一緒に行かない?
あなた

え、あ、はい!予定確認しておきます!









またある日は…


◯◯…?
マースが◯◯に会いたがってて
死にそうなんだけどさ…
会ってくれる…?
あなた

えええ、それはもちろん
会いに行かないと…!










こんな日は…


健太
◯◯さー
健太
オススメのバーあるから
今日の仕事の帰り一緒に行かない?
あなた

え!気になります…!










そしてこの人は…


壱馬
◯◯
壱馬
俺とデートしてくれへん?
あなた

ででででででーと?!!










個性の強すぎる4人に
なんか心も体もヘトヘトに…アハハ


モテる女は皆、こんなに大変なの?!







私◯◯は感心しております…笑


















in壱馬さんとのデート???

(自分でデートって言うのなんか照れる…)





壱馬
ほな行こか



壱馬さんが自分の車を出してくれて
まさかのドライブデート…照




緊張して死にそうだけど…笑





壱馬
大丈夫?
あなた

え?

壱馬
緊張してるんやろ?
あなた

は、はい…

壱馬
フフッ…普段通りでええよ?笑
壱馬
楽にしてな?
あなた

は、はい!

壱馬
うん、それでよし、笑




車が出発して、1日で色んな所へ連れていってもらえた。
(急に雑…🙏)



車を降りた時にはさりげなく道路側を歩いてくれたり…



私が疲れないようにって、
私のゆっくりなペースに合わせてくれたり…





一緒にご飯食べて…



映画を見て…



お買い物もして…







本当に最高な日になった。





そして私はやっぱり、
壱馬さんが好きなんだって改めて気づけた。




もっともっと好きが増した。











だから、今日その想いを伝えたくて。







あなた

壱馬さん

壱馬
ん?




信号待ちをしているその横顔はやっぱり素敵で。







壱馬
呼んどいて、
何も話さんの?笑
あなた

え、あ、すみません…//

壱馬
フフッ、ええよ別に、笑
壱馬
好きな人から名前呼ばれるだけで
俺はじゅーぶん



そう言って、左手で私の頭を優しく撫でた。










違う。






そんなことを言ってほしかったんじゃない。





あなた

壱馬さんっ



思いきって出した声は小さくて、

走り始めてしまったエンジンの音に見事にかき消されてしまう。







こんな沈黙すら待っていられなくって、



彼の袖を引っ張った。










でも…こっちなんて見てくれない。







もう手遅れかななんて思ってしまったけど…









グッと腕を引き寄せられたときには
車はもう家の前に着いていた。







あなた

か、壱馬さん…?

壱馬
好き…
あなた

えっ…//

壱馬
その照れた顔も
壱馬
今日こうやって2人で過ごした時間も
壱馬
全部忘れられないくらい
他の人に譲りたくないくらいに
壱馬
ほんまに…好き




言えなかった想いを今すぐに…




あなた

私もです…/

あなた

壱馬さんのことが
ずっとずっと大好きです…!//









すると、右手で後頭部をグッと引かれ…











壱馬
キス…してもええ?











小さく頷けば、綺麗な夜空の下で重なった私達。




















あなた

壱馬さん

壱馬
いやや
あなた

え?

壱馬
壱馬って呼んで?
あなた

か、壱馬…?//

壱馬
っ…/
壱馬
なん?
あなた

始めてだよ…?

壱馬
え?
あなた

私のファーストキス…//














この顔に、俺はもう









誰にも譲らないと決めた。










end.

(リクエストがあれば、
付き合った後の番外編書いちゃうかも…??😎)

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