_ 将吾 side
「ねぇ将吾~、柾哉くんに会わせてよ~、」
最近のあなたの口癖。
そろそろ聞き飽きましたよ俺は!
田島 「そんな柾哉くんに会いたいの?」
「うんっ!会いたい~」
田島「なんで。」
「えー、柾哉くんかっこいいし~、お話してみたいから!」
いや、この子のかっこいいとかお話してみたいが好きだからじゃないのはわかってるんだけど。
俺がいるからいいでしょ…
田島「ふーん、」
「ふーんってなに!」
田島「んー、いや、会わせないけど。笑」
「えぇ、なんで、」
分かりやすくしょげるあなた
田島「俺がいるからいいでしょ」
包み込むように抱きしめると
顔を真っ赤に染めるあなた
「っちょ、将吾?」
田島「ん、なーに」
「どうしたの」
田島「あなたは俺だけのこと考えとけばいいのにって」
「…将吾だけやし!」
田島「んふ、かわい。」
そりゃこんな可愛い子誰にも会わせたくないでしょ笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。