風雅side
さっき彪太郎にあんなこと言ったけど、俺もやねんな。俺もあなたのこと好きやねんな。何してんねや俺は。
浴衣って、、水着からの浴衣は破壊力えぐいて。理性保てへん。
みんなで拓哉の別荘に戻って着替えた。
まだ乾いていない髪をお団子にして、この浴衣よ?色っぽさ全開なんやけど。
そこから花火を楽しんだ。
空には黄色い満月と色んな色の花火。どっちも綺麗やけど、いちばん綺麗なのはそれらを見上げるあなたの横顔。
一か八か、言ってみるかな。
違う、綺麗なんは花火じゃない。あなたやのに。それか、月が綺麗ですねって。言わないとあかんのに。
かわいらしい笑顔でそう答えるあなたは、すごく儚くて愛おしかった。
こんなん言われたらもう気持ちがめちゃくちゃや。俺も斗亜みたいに気持ち伝えれたらいいのに。
何言ってんねや俺は、、ほんとはそーゆー意味も込めて言ったのに誤魔化してしまった、、
やばい、俺こんなキャラちゃうねんけど。
絶対落ちないように、慎重に持つ。
やーば、かわいい。でももう理性保たんでよくなるから。
別荘に戻って、着替えて今からバーベキュー。そして行為まであと数時間、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。