ー あなた side ー
女子達に着いて行き少し歩くと木陰に着く
人通りも少なく駅のロータリーからは視界になっている
大きめの木の所為で日光を遮られているので雰囲気まで暗いというか重い気がする
まぁ … 前に居る人達の顔を見たら誰しも重い空気になるだろう
彼女達はとても良い場所を見つけたらしい ( ( (
マサイにどれだけバレずに私に危害を加えるか …
それはそれで少し楽しみかもしれない ←
「 随分離れた所に来たね 」 と女子達に言った
振り返りマサイが見えなくなったのを確認すると態度と目付きが豹変した
「 何で ッ 、あんたがマサイ先輩と待ち合わせなのよ ! ? 」 と突然距離を詰めて聞いてきた
「 ん ? 何でも良くない ? 」 と態と煽った
「 お前みたいな奴とマサイ先輩が釣り合うと思ってんの ! ? 」 と1人の女子が声を荒らげた
「 … シルクのバスケの試合の差入れの買い出しするだけ 」 と私はシルクの名前を出して免れる事にした
「 そういう事ね … じゃあ私達も差入れしないといけないじゃないの ッ !! 」 と1人の女子が言うと伝染するように周りの女子も言う
群れをなしてる割に頭が回らないんだな … と思う
ま、言ったらどうなるか分かんないけど ( ( (
「 そゆことだから、じゃーね 」 と私はその場を離れようとすると手首を掴まれた
「 次はねぇかんな ?? 」 とリーダー的な女子が言い私の腕握る力は強くなった
パッ と離した頃には腕が赤くなっていて手跡がくっきり付いていた
マサイにバレなきゃ良いか …
「 ごめんマサイ遅れた w 」 と私は笑ってマサイの元へ向かった
「 いや全然 … 大丈夫 」 とマサイは微笑んだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。