第100話

勇気を出して
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2021/11/26 23:52
ー マサイside ー

10 : 45 に集合場所の駅に到着


朝鏡の前で念入りに髪型や服装を整える

いつもなら気にしない寝癖も直して
服のシワもしっかり伸ばして

慣れないけれどこれぐらいしておかなければな…と思う

そんなに友達と出掛けるって事がないのに今回は異性…ましてや好きな人となれば話は別だ

忘れ物は無いか…と何度もベンチに座りながら鞄の中を漁る

漁っても何も変わらないのだが ←



あなたが来るまでの時間イヤフォンで音楽を聴く事にした

これ以上鞄の中を漁っても意味が無いと気付いた (((

好きな曲を聞いていると1人になった気分で周りの音が消える

そんな中微かに外から声が聞こえた

ふと上を見ると知らない人達だった
…がうちの中学の制服だ

「マサイ先輩ですよね ッ ♡」とそのグループのリーダーの様な人が言った

「え、ぁ…はい」と頷きながら答えた

「マサイ先輩お暇ですか ~ ?」と周りに居た女子が聞いて来る

怖い怖い ←
マジで誰なんだよ (((

「え…っと待ち合わせ、、してて」と下を向きながら答えた

目合わせたらヤバい気がする

「シルク先輩達とですか !?」と目を輝かせながら食い気味で聞いて来る

「いや他の人…と」と俺は答えた

「シルク先輩と御一緒なら私着いて行きたかった w」と何人かの女子が笑った

やっぱシルク人気なんだろうなぁ…

「私はマサイ先輩に着いてくけど ?? w」と数人の女子がまた笑った

いや…何で勝手に話続いてんの ??
早くどっか行ってくれないかな、、

「って訳でマサイ先輩デートしませんか ♡」と1人の女子が俺の顔を覗き込んで言ってきた

「いや…ほら人待ってるし」と俺は答えた

ハッキリ断るのも申し訳ない気がするし
うわあああ…シルク助けてぇ

「え ~… 誰待ちですか ?」と引き続き聞いて来た

「えっと… あはは」と適当に流すと


「あ、マサイー !!」と声が聞こえた

スマホを再び見ると 10 : 55 と表示されている

もうそんな時間なのか…

声がする方を見ると待っていた人が居て
いつもよりオシャレをしていた


が俺の目と反対に女子たちの目は冷めていた

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