ーあなたsideー
は?え?ん?はぇ?
な、に言ってんの…この人(((
嫉妬させたいの?…へ??嫉妬してんの?
あ、モトキに嫉妬?←
「あ、じゃ電話すんのや…める」と私はシルクを下から見て言った
「ん、なら良い」と言ってシルクはそっぽを向いた
「熱…あんの?」と私はリビングから出て行こうとするシルクに声をかける
「…ねぇけど」とシルクは振り返らずに答えた
「だって…耳真っ赤だよ」と私はシルクの服の裾を掴んで言った
「ちょ、掴むなって大丈夫だからッ」とシルクは顔を両腕で隠しながら言った
「じゃあ何でッ…顔隠してんの?」と私はシルクに聞いた
「嫉妬…とか彼氏でもねぇのに言って、恥ずかしいんだよッ!!」とシルクは真っ赤な顔で振り返りつつ言った
「へ?///」と言った私の顔にも熱がうつった
「風呂入るから…悪かった」とシルクはボソっと呟きリビングのドアを閉めた
「ッッ…うわー何やってんの私」と床にぺたりとうずくまりながら言った
勝手な勘違いはいけない
相手を傷付けるから
そんな事は分かってる…分かってるけど
今のは誰でも勘違いするよね?
「…両思いだったら、良いなぁ」と優しいLEDの光に照らされながら1人呟いた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。