第一棟に、響いた叫び声は反響して消えていく
突然の意思発表、
雫ちゃんが第二棟へ向かうと言うのだ
雫ちゃんの強い瞳、
変わらない答えがそこにあったんだ
家族を心配する気持ちは、まっすぐと突き進む
その気持ちはみんなを揺らす
明日美ちゃんが、座り直して考え始めた
みんなの目は、雫ちゃんへと集まる
当の本人はすごく驚いていた
どうやら、断わられると思っていたらしい
雫ちゃんの目から涙が溢れていた
みんなが、それぞれ団結する
第二棟の謎の音、そしてお姉さんの無事を確認
たったそれだけだと思っていたから_
こんな事になろうとは_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!