いつもの様に、ドアノブに手をかける。
ガチャ
しかし、目の前は私の部屋の前に広がる廊下・・・
ん?
よし。
もう一度!
ガチャ
え?!?
何度やっても変わらない。
ガチャ!!!!!
ガチャ!!!!!
ガチャガチャ!!!!!
ドアをどれだけ開け閉めしてもおそ松さんの世界にたどり着くことはなかった。
もう、向こう世界には・・・
行けない・・・の?
その日は一日中、ドアを開けるかネットを見るかで終わった。
元々、おそ松さんの世界に行けたのも、インターネットのとある記事のおかげだ。
Googleを開いて、【トリップ 無効 理由】と調べるしかなかった・・・
そんな中、興味を引く文章を見つけた。
本当かどうかは別として、どうやらトリップを何度も行うと、次元を超える為の体力が消費されていくらしい
そして、体力を使いすぎた時━━━━━━━
トリップは使えなくなると書いてある
もしかしたら、私がトリップ出来なくなったのも、そのせいかもしれない
気づいた時には、床に大粒の涙が垂れていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。