平野side
-屋上-
俺はなにやってんだ?
渡辺あなたが好きなのは本当。
ジャニーズに入る時はそんなに知らなかったけど、女子がいたことは知ってた。
よくテレビにもでてたし。
けどその人が今、
違う人として俺と同じグループにいて、しかも彼女、?
ガチャッッ
慎太郎「 あっ、紫耀。」
『 慎太郎、』
『 あのっ、』 慎太郎「 あのさ、」
慎太郎「 あっ、」
『 先、いいよ』
慎太郎「 あなたっ、じゃなくて、宮沖さんとのは……」
『 …今はなんとも言えない。ごめん。』
慎太郎「 否定しないってことは本当なんだ、そっか……」
『 …………』
慎太郎「 まあいいよ、好きにしてれば。
けど、大変だからね。離れる時は。」
『 …………。』
そっか、慎太郎はあなたさんと仲良かったんだっけ、
俺なんかでいいのかな、
2人の間に何があったんだろ、
宮沖side
ピコンッ
平野「 あっ……」
『 私も今行こうとしてたんです♡』
平野「 そう、行こっか。」
『 はあい♡』
滝沢「 じゃあ本当に付き合ってるのか?」
『 はい。』
滝沢「 公表は?」
平野「 考えていません。否定しようと思ってます」
滝沢「 理由は?」
『 今のKing&Princeはこれからです。
今ここで公表したら、きっとファンは……』
平野「 けど、別れるつもりもありません。」
滝沢「 ……分かった。けどバレたら?」
覚悟はできてる。
やりたいことをやりたいだけ。
『 バレたら私が辞めます。』
平野「 え、?」
「 平野はキンプリに必要不可欠です。
私は途中加入なので。」
平野「 なに、言ってんの?」
滝沢「 …分かった。」
平野「 えっ、なんで…………」
『 じゃあ、失礼します。
平野行くよ。』
平野「 あっえっ、失礼しました……」
ガチャッッ パタンッ
平野「 ねえ、なんで?」
『 言ったでしょ?人生楽しまなきゃ。』
平野「 アイドルは楽しくない、?」
『 楽しいよ?昔と違うのもあるし。』
平野「 昔………」
『 違うっていうか、違う楽しさっていうか』
平野「 じゃあなんで、」
『 なんで、か……辞めても違うことして楽しめばいいと思って』
「「 あれ、宮沖さーんっ!! 」」
ん? あっ
『 阿部くん!♡ 深澤くん!♡』
深澤「 ぶっwwwwww」
阿部「 ふっか笑わないで無理wwww」
平野「 えとっ、、、?」
『 なにこの茶番すっげえうぜえ』
阿部「 えっ?!?!」
深澤「 ばれっ…………」
『 なにがですかあ??♡』←
あべふか「 ぶっwwwwww」
平野「 どゆこと、、?」
『 同期。』(平野の耳元で)
平野「 あーなるほど!!!」←大声
『 声デカっ、』
平野「 あっ、ごめん」
『 はぁ、楽屋行きますかー』
あべふか「 おーっ!」
平野「 えっ?!」
『 おいで、紫耀。』
平野「 う、うん。」
カシャカシャッ カシャカシャカシャカシャッ カシャカシャッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。